Nikon Zfc NIKKOR Z DX16-50mmF3.5-6.3

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

友人から来たNikon Zfcはボディだけだった(Z50の同じレンズがあったため)、すぐにもDX専用のZレンズが出るものと思っていたのである。Zマウント35mm判FFレンズは何本も持ってはいるが、大きさのバランスが取れないのと、28mm/40mmでは大きさは合ってもワイドにならず、ボディ2台(Z50/Zfc)にレンズが1本という状態となった。APS用の小型単焦点(14/16/18mm)は当分出そうもなく、何となく検索していたらキットバラしのNIKKOR Z DX16-50mmF3.5-6.3(シルバー)が半額で出てきたではないか、しかも純正のフード/フィルターまで付いて! さっそく購入…シルバーとブラックの違いだけで同じモノだ。まずはこれで両方を使えるってものだ。

雨上がりの曇天、16mm絞り開放F3.5...四隅を除きまったく問題ない。VR内蔵レンズのため手振れも心配はない。絞り1段絞れば隅までちゃんと写る優秀レンズである(SONY E16-50mmF3.5-5.6PZとは大違い)。

下は切り出し(F3.5開放)…曇っていてもこんな具合で晴れていれば目がチカチカするような写真が撮れるはずだ。ボディ側のゴミ・オイル汚れの問題はしばらくクリーニングをしつつ撮っていけば解消する「ことを期待しよう」。センサーシフト式ではないため掃除は簡単だ。

 

50mm(75mm画角)、絞り開放F6.3…当然ながら全画面ちゃんと写る。その代わり絞ってもあまり変化がない。

これも上の切り出し…よく細かなモノを分解できている。これも安心して使える。

 

例によって近接1m/F5.6撮影…これも無難な写りでレンズのチャチな造りからは想像できない画質となる。しかし少し高くても質感の良さは求めたい=NIKKOR Z 28mmF2.8 SEとノーマルモデルは性能は同じでも外観を良くして7000円高だが、長く使うものなので質感やデザインも大切と思っている。

切り出すと一見甘そうだがそうではない、かなり細かく解像しており、深度が深い分ボケは期待薄だが、記録としての写真という点ではアウトフォーカスの崩れの小さいレンズも良いのである。ともあれこれでDX単焦点の登場まで待てそうだ。特にNikon ZfcはDfと共に使いたいカメラである。案外懐古的な趣味がある。