Canon EF28-80mm/F2.8-4L

EF28-80mm F2.8-4L USM

今日は夕方に少し晴れたので簡単テスト…1989年モデルの研磨非球面レンズ採用の、当時の超高級レンズだ(15枚構成=インナーズーム、インナーフォーカス)。巨大で1kg近くの質量のためボディに付けてフィールドを持ち歩くのは困難だ。ともあれ30年以上前のレンズがほとんど無傷の状態でここにあるのが奇跡に近い(外観だけでなく、ボディ制御でちゃんと動く)。

F5.6/28mm/1m/ISO100/AWBの写真…コントラストは高くないし、シャープさも感じられない。それより平坦性と歪曲収差を極限まで取ったと思われる。しかし中央部を切り出すと実際はピントがかなり来ているのが分かる。画質は後日のCanon EF28-80mm/F3.5-5.6 IVなどと変わらないが(ヌケは悪い)中遠景から近接になるとこちらが強くなる。

 

逆光で…やはり時代を感じさせるゴーストの出方であり、このような状況ではピントが合いにくい。順光ならAFも「少し遅い」という程度なのだが。

望遠域80mmF5.6での夕方半逆光での画像…こちらは夕方になると陰に入る。なんとなくボヤっとしたように見えるが、これはヌケが悪いためで、その意味では半逆光の影響が出ているのかも知れない。ところが画面の隅の方を切り出してみると、それほど悪くなく十分使える画像だと言えよう。フィルム時代とデジタル時代では設計の思想がまったく異なるので、重さとは別にしても実用としての判断は難しいが「コレクション」としては成立するレンズである。

EF28-80mm F2.8-4L USM