板東俘虜収容所跡へ

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秋の日は短い…次に今回の本丸である「板東俘虜収容所」跡を訪ねた。前回は春で秋とは違う風情である…この収容所跡は第二次大戦には旧日本軍の用地として使われたために大きな開発を免れ、広大な収容所の用地がほぼそっくりと残されている。まずは給水塔と給水池の跡の遺構が見られる=ここに昨年立てられた説明板(各所にある)もあり、全体が国指定の史跡となっている。

敷地中央は大きな池(おそらく元は溜め池)があり、俘虜達がボート遊びをした記録がある。今は蓮の大群落に覆われている…初夏に訪れると綺麗な花が咲いていることだろう。市当局だけではなく、今でも地元の人も草引きや掃除に活躍している。

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啓蒙サイト「ドイツニュースダイジェスト」より転載した当時の地図。この池は下の池で、上にも池があり、今も残っている。給水塔はバラッケ(掘っ建ての兵舎)の右の四つの給水場のひとつである。

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