慰霊碑

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池の横の坂を上ると「ドイツ兵の慰霊碑」が収容所敷地の外れの高台に建っている。これはここで亡くなったドイツ兵の慰霊のために(多くは当時流行ったスペイン風邪の犠牲者)俘虜の中で元の職業が石工や建築関係者の人達を中心に、収容所から解放される時に建立したものである。長い間に忘れ去られて藪に埋もれていたが、戦後地元の人に発見されて、二世代70年に渡って世話をし続けられた。今年春に元興寺研究所によって修復工事(これも見学した)もなされて風化されていた碑を復元した。隣には日本側が建てた慰霊碑があり、敷地全体を見渡す丘に立つと往事を想起させられる。

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死没者の名を刻んだ銘板が新しくなった。先に掲出した霊山寺不動明王の台座の石と同じ岩質で、風化しやすく名前が不鮮明となっていたのである。