京都五条

前回に続いて(まだ紹介は終わっていないが)京都の裏町歩き…今回は西国三十三所六波羅蜜寺清水寺を目標に町歩きを楽しんだ。残念ながら天候は曇っていた。まず京阪の七条駅から…私の知っている七条とは違って新駅には人がめっきり少ない。以前はもっと繁華な場所だった。なぜこの駅で降りたかというと、清水寺へは四条から行くのがメインルートなのだが、ともかく人が多くて写真どころではないため、観光的ではない五条(つまり裏側)から目指すことにしたのである。七条まで特急で来て、各停に乗り換えて五条で下りるのである。

地上に出て、まず五条坂を上がる。このまま真っ直ぐ歩いても着くのだが、それでは面白くない。左へ曲がって下町裏町を行くのである。青果店(卸屋)のシャッターには全政党のポスターが貼ってあり、これはあちこちで見かける。たぶん常連のお客さん達に頼まれるのだろう。

また京都の食堂(うどん店)に入る。ここはそれほど薄味ではなく、やや現代風になっている。だが「晦日そば」の手書き張り紙や古くからの訪問した著名人の色紙が京都風なのと、うどんはなんと言っても細めで「こし」のない京風であった(Cセットのいなり寿司が美味しかった)。

そして中道へ入る。やはり古い町屋、しもた屋、新しい家や小さなマンションとちぐはぐな景色が続く。しかし京都にはそれなりの臭いというものがあり、まだまだ表通りから入って歩くと懐かしさで楽しくなる。

五条坂から一本二本入ったら、「うなぎの寝床」は前回の二条城下のあたりより多く残されている。

カメラは前回のLeica M10からM9に持ち替えている。Canon 28mm/F2.8Sは28mmポジションだと絞りを開けたときに周辺光量落ちが見られるのでelmarit24mmF2.8/ASPHにした(落ちない)。12年前のボディ・60年前のレンズだが「良く写る」。フィルター・レンズキャップも純正当時モノである。感度をゲインできないため、シャッター速はしばしばロースピードになるが、今回1/15なら止められることが判明…ようやく少しずつ「ライカ使い」の勘と技術が戻ってきている。