大多府小学校

備前・大多府小で閉校式

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昨日、思い切って日生:頭島と大多府島に行った…片道3時間はかかるが、それでもある程度歩くことができた。初めて訪島した2010年から11年、4回にわたって訪問した大多府小学校(2008年廃校)について写真をあげてみよう。校門横の創立100周年記念(昭和41年)の像は木々に覆われて半分見えないが、前回来たときよりは草刈りが少ししてあり、なんとか存在が分かった。普通廃校になると、学校の銘板は外すのだがここでは劣化しつつも残されている。夕刻4時ごろのためコントラストが低い。地元の人からの聞き取りによると、廃校のいきさつも観光設備の充実と引き替えに廃校になったとのことで、学校はなくなり子供達は船で通学となった。その観光施設もとっくに廃業となって、思惑も思い出もすべては草木に覆われている。現在島民50-60名、カキ養殖だけが産業となっている。

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過去三回の訪問写真。今回も含めて角度が少しずつ違うが想像力を働かせて欲しい…離島の事情の変遷とも重なっている。

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木々をかき分けてバレーボールを持った少女の像に接近した。色は褪せたものの像は形を保っている。一番最初に来た時は廃校のすぐあとで草刈りもなされていた。次の時は本土からボランティアの学生が来ていて、かなり綺麗に草刈りがされていた。三番目の時は、それもなくなり草に覆われて近づくことすらできなかった。今回は再会できたことを喜んでいる。島も過疎ではあるが移住者やUターンの人も現れ、次のステージを感じさせる。

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海の見える校庭、最初に来たときは草もなく、こんなところで勉強ができたら...と考えた。島の人もそう思っていたようで、廃校を惜しんでいた。向こうに見えるのは姫路沖の家島諸島である。

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校庭の西側を見る。遊具などはそのままで、草に埋もれていた。しかし筆者の印象としては校舎もまだしっかりとしているし、整備をすればまだ何かに使えるように思われる(無責任な言い分だが)。

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校舎側、ここも土のあるところは草だらけだが、思ったより建物はシッカリしていて勿体ないような感じである。新築か改築されて間もなしの廃校だったのだろう。

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帰りの連絡船待合所にて…待合室も閉鎖、郵便局もないし商店もない、それでもまた来るだろう。

カメラは重くてゴツいFUJIFILM GFX50S-IIで通した。島ふたつで3時間半を歩いた。素晴らしい映像を記録する反面、掲示の写真を見ても分かるように条件が悪いと実力は半減する…主としてAWB(特に日陰が不自然)や絵造り、まだまだエンジンの整備が必要だろう。それと今回試してみて実感したこととして電子シャッターをスローで切ると動かないものでも(風景や物)ローリング歪みが出る、どうも手振れ補正のセンサーの動きと電子シャッターのローリングスキャンの関係らしいと推察。ともかくスローシャッターはメカシャッターか電子先幕シャッターにすることだ。

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