Nikon Z6

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東京へ写真ワークショップでの撮影に行った...予告どおりNikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4の組み合わせで、簡単なテストをしたのち、ほぼデフォルト設定で初めての撮影となった。いくつか気の付いた点を記すと、フィールドにおける(絞りはF5.6-8)画質としては同一スペックのSONY α7-II+Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4と大差ない(当然とも言える)。ダイナミックレンジオプティマイザーはAだがかなり効くようで時には切ったほうがよいかも知れない(効き過ぎるケースあり)。下の写真でも明部と暗部の境に段差が見える。色調はSONYに比べると地味で多くの場合Nikonが好ましい(時には少し彩度を上げても良さそう)。ボディはホールディング性が良く3日間持ち歩いても重さを感じることはなかった(だいたい全体で1.2kg程度)。レンズの材質・仕上げ・使用感はZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4より安っぽいが軽さとのトレードで許せる範囲である。飛行機モードにしたり、WiFiやプレビューその他電気を食う部分を切っての撮影でバッテリーEL-15bは1個で公称値を越えて400枚以上撮れた=しかし予備のEL-15(一眼レフ用)だと予想どおりやや弱くて300枚程度だった(これは説明書にも書いてあるし、バッテリーそのものの劣化も考えられる)。1日3個は最低必要だと思われる=私は4個純正品を持っているので普通は大丈夫だが、1日で3000カット以上撮る祭りの写真なら一眼レフかAPSカメラにせざるを得ないレベルだ。「デジタルカメラ・レポート」にも書いたとおり、このカメラは非純正のバッテリーは受け付けないものが多くあるため要注意である。初期設定はNikonカメラにある操作のしにくさがある(SONY & Canonは似たようなメニュー構造でし易い)が、iメニュー(クイックメニュー)によく使う機能を割り振ればあとは簡単である。少なくともNikon一眼レフのボディ左右にボタンがあり、両手でメニュー操作をする煩わしさはなくなり右手集中ボタン・スイッチで使いやすくなったと思う。電子シャッターはSONYと同等、しかしメカニカルシャッターはSONYよりかなり静かで滑らかな音になって普通は電子シャッターは不必要だろう。AFも速いし正確である(私は古い写真家なのでゾーンS(ピンポイントではなく中央部)に設定=AF点の設定もSONYより細かくできる)。設定における美点はどの設定でも細かく設定可能ということでSONYよりずいぶんカスタマイズが多様となる(私はそれほど細かくするとは考えていないが…)。α7-IIより劣っている点は撮影後のビューに一瞬のタイムラグが感じられること…これもNikon Z6の評価測光が良いため必要が無く「撮影後の確認」は切っている(Nikonは以前からこれをデフォルトで「切り」としている=そしてEVFの出来がいいため不必要に思う)。そして連写速度を調節できるのも便利だ…私は連写を「入り」として秒間2コマにした。これによりシャッターボタンを軽く押せば1コマ撮影、ぐっと押せば2コマ撮影、押し続ければ連写を続ける。民俗写真の場合高速連写は不必要なので、この方法を今までも使ってきたが過去のカメラは「スロー連写」程度の設定のため、軽く押してもつい2カット、3カットとなったものだが、Nikon Z6の場合完全に使いこなせた(シングルSのポジションは不要)。まだたくさん書くべき事はあるが、今日はこれぐらいにしておこう…これから使うにあたっていくつも新知見が得られることだろう。

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西郷どん」ブームも終わって西郷像のまわりに人は少なくなった…替わってクリスマスツリーの装飾が始まった。

追補:α7系も長年の改良で、現在のところ総合的には劣っていない(主として使いやすさ+価格)と思っているし、レンズもいつの間にか揃っているため、私にとってはまだ主力はα7系かも知れない。当分はボディ1台・レンズ1本の時だけNikon Z6が活躍するのであろう。