Nikon Zfc

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さてNikon Zfcの簡単テストだ。ボディのデザインや仕上げはNikon Df同様良好である。操作感も悪くないが、添付の取扱説明書は簡単なもの(53ページ)で、詳しい説明書(560ページ)はニコンサイトからダウンロードせねばならない。このようなやり方が各社で普通になってきているようだが(確かに説明書を見なくてもちゃんと撮れる)できれば以前のように冊子になった完全取扱説明書を付けるべきだろう。このカメラのメニューに入れば細かく設定ができるようになっているが、それを活用するためにも(私はさっそくダウンロードしたが…PCが使えない老人のためだけではなく、スマホしか持っていない若者のためにも)。

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昨日デフォルトで取りあえず中距離撮影…16mmF4.5だ。開放F3.5では少しの甘さが周辺部に出ているが1段絞れば完全に全体が良像となる。絞っていくと段々シャープ感は増すが大きくは変わらない。日差しのせいだけではなく少しコントラストが高いようだ。ベストな設定はまだまだ…そもそも「ベスト」は幻想で、その都度変更していかねばならない。

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近距離撮影…28mmF4.5(絞り開放=40mm画角)あたりまえのことだが子機の+字ボタンに合わせてピッタリである。さすがにAPSレンズ、絞り開放でもボケ量は少ない。最近、35mm/FFカメラばかり使っているので、たまに小型センサーカメラを使うとピントが深く、写し易いと感じる(そもそもパンフォーカスな絵が好み)....また考えてみよう。

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最後に空を撮影…絞りF16。小さな円がシャッターその他からの飛散ダスト=これはブロアなどで簡単に飛ぶ(このあと実際に清掃で消滅)。大きな円の薄い影がオイル飛びである。これは簡単には取れない。F11以下にすれば見えなくなるので実用的には問題がないとも言えるが、D600以来のNikonの問題なので看過はしていない。Z50でも同様のことがあり、今回もこの点は改善されていないことが分かった。説明書にもセンサー面に内部飛散がありうると書いてあるが、センサークリーニングは無料ではない。SIGMA Sd-Qでもシャッターダストが出て、これはメーカーが無償でクリーニングすることになった(ただしボディを送る送料がかかるので本当の無償とは言えない)。知る限りCanonSONYにそのような現象はほぼ見られないため(風評ではなく、どのメーカーのカメラも使っている)ここに記すことにした。ともかく今は電子シャッターを基本設定とした。Z50と違って、それでもこのカメラは使う魅力がある。