柘榴 極楽寺へ

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柘榴集落の旧街道(現在の163号線)、とっくに閉店した店の跡から歩き始める。40年前は人口の少ない寂しい田舎だったが、近隣の開発につれて土地が売れ、大きなお屋敷も建った…右は山で、その斜面の狭い敷地に折り重なるように新築されていく。小径へ入ると軽自動車しか通れないのは先般紹介した東畑地区と同様である。もっと広い所へ越してもよさそうに思うが、それでも移転せずに住み続けている。

地区の最も高い場所に極楽寺はあり、木津川支流の山田川を見おろす好地である。川は相当の暴れ川だったようで対岸を見ても集落内を見ても最低三段の河岸段丘が確認できる。最上段に寺、下に集落、その下に付け替えられた街道163号線、そして底には今はおとなしくなった川面…対岸の山の向こうは学園前のニュータウンがあり、いちばん遠くの山は生駒山だ=22mm画角なのでとても遠く見えるが、実際は車で30分以内に着く。

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この日は2006年発売の当時画期的で、今は規格そのものがなくなっている4/3のOLYMPUS E-330ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5 (当時の高級ワイドズーム:22-44mm画角)で撮影した。レンズは今も通用する画質だが、ボディはさすがにAWBの完成度が低く、状況に応じて設定変更したほうが良いし、ダイナミックレンジも狭いため露出にも気を使わないといけない。しかしOLYMPUSの技術力はたいしたもので当時のことを思い出せば(私は本格的にデジタルカメラを導入したのは2005年のE-300で、E330は翌年の購入)確かに画期的で、これを選んだ理由も大昔Canon T70を選んだ時と同様に、その先進性に共感したからである。

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E-300と似たデザイン・機構だが、いわばII型となって、ずいぶん洗練された…このあと昔のPEN-Fのような横開き式ミラーを捨てて、普通の縦開きミラーになって独自性は失われた(より小型化への道もなくなった)。フォーサーズシステム (メリットとデメリットをよく読んで欲しい、これからのカメラ選びにも通用する説明だ)2003年に始まり2013年に事実上終了。いまだに手元に置いて時々ランニング程度に使っている。

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レンズはあとSIGMA 10-20mmF4-5.6と55-200mmF4-5.6がある。