鳥羽:神島

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今日、講義で使った神島への旅の写真から3カット…船着き場の前には「三島文学 潮騒の地」と堂々とした碑が建っている。単に観光用というだけではなく、島の人達の誇りを感じる。三島由紀夫がここを舞台に小説を書いたのは偶然ではなく、この島を愛したからだと納得できるのである。周囲4kmの島を歩いてみると、それがよく分かる。小説潮騒の当時1400人だった島民は現在は300人と過疎は間違いなく進んでいるが、離島としては漁師の跡継ぎもある程度残り、子供達もいて、島としての自治も成り立っている希有な場所である(たくさんの離島を取材している筆者が講義であえて取り上げたのもその点だ)。

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この島には2度訪れている…1回目は夏で炎天下の急坂を歩き回ったため軽い熱中症となり、神島灯台の陰で1時間半休んで、船の時刻に間に合わなくなりそうで島を1周せずに帰った。その神島灯台で筆者の目の前にカマキリが現れてジッとこちらを見ていた…そして筆者も立ち上がったのである。向こうは渥美半島伊良湖岬、神島は行政的には鳥羽市で市営渡船で40分(730円)、伊良湖からは観光船でたったの15分(1500円)である。

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港で…敷き詰められている玉石は飾りではない、シーズンとなったワカメを天日干しするための場所である=30年以上前に北海道で同じような場所(コンブ干場)に車を乗り入れてひどく怒られた記憶が蘇る。なぜか背後にある旅館の浴衣が干してあった。鯉のぼりも家屋が密集していて各家庭には揚げられないため、港に特大のものが設置されていた。

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これはおまけ…伊良湖岬側から見た神島。ずいぶん鳥羽から見るより近い(約1/3の距離)。