桃取の蘇民将来

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広い埋立の港の向こうには旧の防波堤があり、そこから街並みに入る。防波堤もまさかの時に機能すべく切れ目はほとんどなく、その切れ目も鉄の扉で閉じられるようになっている。ここでは東南海地震は現実的なものなのであろう。しかしこの堤防では大津波は防げない。

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町中に入ると生活の臭いがしてくる。減ったとは言え人口は700名以上いるのだから、あちらこちらで人とすれ違うし、観光化もしない漁師町の生活感はある。風が強いらしく、飛ばないように物干しリングがワイアで壁に止めてある。

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そして伊勢の文化圏らしく、各戸に蘇民将来のお札が玄関の上の一等地に掲げられている。このあたりがユダヤ人渡来説の元になっているようだ(過越の逸話など)。本来はありえないお寺に掲げられていることすらある…それほど強い信仰なのである。

蘇民将来