添御縣坐神社:歌姫神社の境内から…短い参道のむこうの白い帯が歌姫街道である。真新しい灯籠が信心の続いている、そして町の豊かさを表している。
古道は歌姫町に続いて佐紀町に入る。昔は田畑で区切られていたのだが、今は住宅が建ち並んで境界はハッキリとしない。ここで佐紀の町中へ入ってみた。佐紀神社の亀畑分社（溜め池を挟んで二ヶ所に社殿がある）から激しい「やっ！とお！」の声が聞こえてきたので、覗いてみると境内で剣術の稽古を竹刀ではなく木刀でしていた。日本語の堪能な外国人二名と日本人一名である…防具を着けた、現在の「剣道」ではなく、古式の剣術だろうと思われた。筆者が現れると丁寧に挨拶をして稽古を止めて、参拝している間はじっとたたずんでいた。去るとやはり剣戟の声が聞こえていた。
