須磨浦山上遊園へ ②

さて第一層めの展望台から日本唯一の(昔は他にもあった)カーレーターに乗る。どういう構造なのか急斜面を最悪の乗り心地で登っていく。Nikon Zfの手振れ補正をもってするとブレていないが、以前のカメラなら止まらない振動である。この遊園は一段目はロープウェイ、二段目はカーレーター、三段目はスキーリフトで登っていくのである。

こちらはカーレーターを降りる場所、黄色の〇印のところへ飛び下りる。もたもたしていると、グルリと回ってもう一度下ってしまう。老人向けとは言えない。2人乗りも可能だが、乗り降りの際の冒険を考えると中高年の人は1人乗りとするのが安全だ。

カーレーターの駅。二段目には円筒形の3階建てのタワーがあり、ここに遊園唯一のレストランがある。

一階は事務所かなにかが入っており、2階はどういうわけかゲームセンターがある。ここまで来てゲームもないと思うが、それなりに子供たちで混雑していた。

そして3階は回る展望レストランだ。気にならない程度の微速で床全体が時計方向に回っている。いつもは空いているが今日は満席であった。天候も良く寒くもなかったので、観光客もコロナ期を取り戻すように来ているのだろう。厨房は普段の小人数なのでメニューの品目によっては30分待ちも出ていた。私は簡単なカレーライスだ(それでも10分かかった)。

そして屋上は第二の展望台で、下に見えているロープウェイ駅横の展望台に比べて更に眺望が良くなる。海の縞模様は海苔かなにかの養殖筏、遠く南に霞んでいるのは四国ではなく泉州の海岸である。大阪湾は感覚より湾曲が大きく感じる。ここからは神戸の街から大阪の埋め立て地、関空、そして紀伊水道友ヶ島、淡路島、四国の端っこ、明石海峡大橋、そして小豆島などの西の離島の島影まで見えていた。

東を見ると神戸から芦屋、西宮、大阪へと続く家並(ビル並?)が見える。

西は眼下に明石の町並み、大橋、淡路島、遠くの瀬戸内の島影...雲度はゼロとなった。良い日に来たと思う。

展望台を下りた場所に遊園全体図があった。敷地は鉢伏山と旗振山にわたり、ふたつの山の間に旧摂津と播磨の国境がある広大な範囲である。地図のとおり歩いても行けるのだが急坂のため健脚向きであろう。

展望台の建物。紅葉は今ひとつどころかまったくダメであった。過去何度も来ているが最悪だ。これから三段目まで行く。