今の酷暑の始まった日に行った岩船寺に戻ろう。浄瑠璃寺と違って観光的な色彩が強いにも関わらず、ここの門前には土産物屋や食堂がない。この店も15年ぐらい前には営業していたが、今は建物や調理器具を残したまま廃屋となっている。ここを経営していたオバサンと親しく話しながら焼き芋を食べたことを思い出す。α7-IV+Zeiss Vario-tessar FE24-70mmF4のダイナミックレンジは広くなったが、また地味に(あるいは眠く)見える。どうしてもボディ側でコントラストを上げねば…。
そして一軒だけ残った土日だけ営業の半露店の店(と言うより地区の共同販売所)がある。地域の主婦が運営していて、簡単なうどんやバラ寿司などを出す。この日は平日に行ったのでもちろん開いていない。
ふと背後を見ると、1時間に1本の加茂駅まで行く路線バスが出ていった。
そして短い参道の前に岩船寺の山門が見える(入山料500円)。寺に入らず右の坂を上れば白山神社の境内に入る。ここでは湿った木々の陰でそれほど暑くはなかった。境内に入った時から異変が始まった。
Zeissが写真レンズから撤退すると聞いて引っ張り出した。ライセンス生産でコシナZMとSONYで今は売っているが新製品はもう出ていない…いずれライセンス製品もなくなるのだろう。筆者はずっと以前からT*レンズを高く評価しているので残念だが、これもデジタルカメラの趨勢だろう。何本も持っているZeiss T*レンズを見直すことにした(ZMレンズを1本、今日発注した)。