埋め墓

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気持ちの好い山の小径を歩けば、眼下の開けた場所になる。今は遠くなった木津川(奥の白い線が堤防)の流路は、以前はこの付近まで来ていたようで、河岸段丘の跡が刈り払われた山の斜面に見られる。急斜面に張りつくように村落が形成されているのも、出水ばかりではなく流路が大きく変化する大河川のムラゆえのことだったのだろう。

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更に進むと最近造られた墓地に出る。どれも墓石は新しく、やはり段丘の山を開拓してできたものだろう。

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そして墓地の奥に両墓制の埋め墓の痕跡が残っていた。山の小径はさらに続くが、元のこの付近は埋め墓の場所で、寺の裏からここへの道が続いていたのだろう。藪の脇から集落へ下りよう。