西音寺住職

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本堂に入ると、まさに午後のお務めの読経の最中であった。手前が前住職、剃髪はしていないが読経しているのが現住職。

無礼にも思わず「こちらは尼寺ですか」と尋ねたところ、現住職は、前々住職が早世したので、偶然そうなったのですとのお話しであった。つまり元の住職逝去のあと、その奥さんが尼僧の住職となり、次の代でもその子息が住職となる前に早逝し、義母の住職のあとを若い住職(お嫁さん)が継いだということらしい。それが孫の僧侶志望の声を聞いてたいへん喜んだ老尼僧(おばあちゃん)の言葉につながっていくのである。色々な土地の話を聞いた…小さなお寺の経営はなかなか大変なようである。本尊は現在修復に出ていて、来年秋に戻ってくる。そこには古い掛け軸がかかっていた。そうしている間にも元の庫裏(隣の部屋)に子供達だけではなく近所の人も集まって世間話に花が咲いていた。これから元の繁栄を取り戻して欲しいと思った。

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