岩間寺

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今日も天候が良く、宇治川沿いの「富川磨崖仏」と「岩間寺」に秋を求めて探索した。鎌倉時代の磨崖仏だが、真ん中の阿弥陀如来の右耳に自然の穴があり、そこから地下水が滲み出て長年の間に耳だれのような模様をつけてきた。いつの頃からか耳の病気に霊験があるとのことになり「耳だれ不動」(左に少し時代の異なる不動明王の磨崖仏が彫ってある)と呼ばれるようになった。寺でも神社でもなく、小さな祠には「耳の通りが良くなる」ように錐が数多く奉納されている。付近には水神や地蔵も立っていて、3年前の台風により崖崩れで参道の通行が困難になったのも地区の人のおかげで普通に歩けるようになった(それでも険しい)。三回目の訪問である。

富川磨崖仏(耳だれ不動)

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そして磨崖仏から指呼の距離(しかし道は曲がっていて30分かかる)にある西国三十三所十二番札所の正法寺(通称:岩間寺/お寺でも岩間寺と名乗っている)に寄った。以前は交通の不便さもあって、ずいぶん衰えていたが来るたびに(12年の間に三回目の訪問)整備が進んで参拝者も増えているようだ。紅葉にはまだ早いが本堂前の大イチョウをはじめとして巨木が多く、これから全山がきれいに彩られることだろう。

岩間山正法寺(岩間寺)

今回は険悪な道を歩くため軽いOLYMPUS E-500と磨崖仏が巨大で引きがないためZUIKO 9-18mm/F4-5.6を持参した。ここで分かったことはOLYMPUS E系カメラで最も設定が難しいのがE-500(15年前の発売)だと言うことで、特にAWBが設定を選ぶことで、次にダイナミックレンジの狭さ、測光の難しさ、AFの速度・精度だった。いかに現在のカメラが進歩したかが理解できる=とは言え写真の本質は機材の性能ではなく、どのように撮るかであることは変わりがない。

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