岩船寺:浄瑠璃寺

昨日に続き日帰りの撮影に出仕=今日は「フィールド写真講座」の実習である。春に下見に行った京都と奈良の県境の山中に建つ「岩船寺浄瑠璃寺」への撮影であった。岩船寺では紅葉は少なかったが秘仏や寺宝の公開を多くしていて来て良かった。もちろん大部分が撮影禁止だが、ともかく実物を見るのが大切なのである。印刷では伝わらない存在感がある。撮影可能なものは重文の三重塔の一層目の開扉である。東面と西面の扉が開けられ、建立当時の極彩色の仏画(西面は不動明王を中心とした憤怒像)が見られた。

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向かって左扉の拡大(上の画像からの切り出し=さすがにα7R-IIである)…頭に龍を頂いた八大龍王のようだ。

更に次は浄瑠璃寺へ…この季節は日が短く、かつ山間部なので3時到着で、もう夕方の景色である。ここでの紅葉は散り始めているがまだ見頃だろう。今日は曇りがちでこの程度の写真がせいぜいだったが明日も別の写真を載せよう。春に来た時は九体仏は揃っていたが7月に二体が修復に出され、現在は七体である…一年後に戻ってくるが同時に二体が修復に出るために、修復後の九体が揃うのは5年後ということになる。しかし最初の二体が戻る来年7月にはどう変わるか見に行くつもりである。仏像本体は金色に輝いているだろうが光背はどんな極彩色なのか?

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今日はきのうの予告どおり、SONY α7R-II+SONY FE24-105mmF4Gの組み合わせで撮影した。掲出の写真のとおり彩度を-1としてちょうどいい具合だ=記憶色に近いという意味。また昨日のZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4に比べるとSONY FE24-105mmF4Gは周辺のピントが良くてボケ味も勝っているように思われる。価格差程度の差はあるだろう。ただし重くて(そしてフロントヘビー)今日のようなあまり歩かない撮影にはいいとしても、長丁場の島歩きには不向きである。それと24mmでのタル型歪曲収差はボディ補正でも取り切れていない(この点はZeissの方がいい)。どちらのレンズも使い分けられると思っている…またどういう訳かα7-IIよりα7R-IIの方がバッテリーの保ちが良い(偶然かも知れないが…)。1枚あたりの画像の重さは倍近いが何か省エネ対策があるのだろうか…FW50搭載の最後の機種なので可能性はある。

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