乗船記

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ついに6年生のマルキブネに同乗することになった…10年間来ていて二度目の体験である。6年生ともなれば何となく落ち着いているし、過去5年間乗ってきたのだが、それでも楽しそうな反面、不安は隠せない。櫓漕ぎの船はロールが大きく、またそれを推進力ともしているので立ってはいけない、特に復元力の大きなマルキブネでは重心が高くなると海へ放り出される危険がある。

下と違って力漕中…このように大きくロールするし、櫓の揚力を利用して推進する櫓漕ぎではヨーイングも加わり乗り心地がいいとは言えない。漕ぎ手も櫓を押したとき、櫓が支点(櫓壷)から外れると海へ落ちかねない。両足で反動を付けて、この櫓の場合「マルキ漕ぎ」といって櫓の海面への入射角を深くして高い位置から漕ぐ(ふつうの伝馬船などは腰ダメで低い位置で漕ぐ)…したがって櫓の全体形状も竿櫓(直櫓)に近い。

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