滋賀の磨崖仏

富川磨崖仏

今日は好天の中(気温25℃=暑い)滋賀南部の磨崖仏2カ所を巡った。まずは先月に続き大石の富川磨崖仏だ。台風の影響で崖崩れや倒木に阻まれて同行の友人はここに達することができなかったため(私は何とか辿り着いたがヘトヘトだったため周囲の状況は見られなかった)再訪問である。1ヶ月前より木々は紅葉を開始し森の雰囲気も華やかだった。前に私が見つけた道(倒木のため見えなかった)も木々の葉が落ちて見やすかった。それでも相当の急坂と多くの倒木を乗り越えて麓から20分程度で到達した。阿弥陀如来三尊像が刻まれ、ちょうど光の角度も良くて多くの記録が残せた。たまたまであろうが如来の右耳付近から湧水が漏れていて長年の間に岩に耳だれのような模様を作っている…画面外の左下に摩滅した不動明王が線刻されていて(どうも阿弥陀如来と年代が違うようだ)、それらが由縁で「耳だれ不動」と呼ばれていて、いつの頃からか耳の不自由な人が願をかけてきた(今も続いている)。小さなお堂の中には「耳の通りがよくなりますように」と錐(キリ)がたくさん奉納されていた。この岩の裏の岩屋(奥の院扱い)やすぐ横の森の中の水神社とその湧き水…聖地には色々なものが寄り集まる。

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仙禅寺磨崖仏

そして信楽:朝宮の磨崖仏だ。寺が焼失後、雨ざらしだったため薬師如来らしいが風化により判然としない…仙禅寺はこの岩の上に新しく建てられ、中には秘仏の十一面観音が奥深く安置されている(見ることは当然できない)。更に奥の院に別の磨崖仏があるようだが、ここで時間切れ…また来ることにした。信楽には更に別の磨崖仏がある。

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カメラはLUMIX GX7-II+G VARIO12-60mm F3.5-5.6。画質はオリジナルLUMIX GX7とさほど変わらないが、電子シャッターやメカニカルシャッターなど非常に静かでスムースになった=ただしファインダーはLUMIX GX7より見えが悪くなったように思われる。

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