ムラ中の迷路のような道を進んでPAに戻る...前回来たときより藪は深くなっている。良くも悪しくも夢のような島の世界である…また四国に来るときには寄ってみよう。
そして明るい与島パーキングエリアに戻ると、整備された公園のようになっていて、展望所から西を見ると塩飽諸島の水路を点々と貨物船が夕陽に向かって並んで進む景色が見えた。これで与島への旅のレポートはお終い。
小さな岬を回ると島の南端にある与島集落のはずれに辿り着いた…やはり道は島を一周していたのである。ここからは舗装道路となり、家々が海沿いに続いている。
そして路線バスの終点のひとつの「駐在所前」、左は浜で駐在所脇には海標が立っている。
少し歩くと、岩がたくさん積んである場所に来る。クレーンやパワーショベルなどの重機もあり、どうやら石はここから積み出しているようだ。向こうに見えているのは坂出の工業地帯、船で行ってもごく近いのである。
そして積み出し場の前あたりが現在採石をしている場所のようである(住居はない)。トラックの轍もあるので小さな石は陸送もしていると推察される。
今日も多忙につき1枚だけ…Nikon D800+NIKKOR 24-85mmG/2kgにもなるこのカメラ、手持ち撮影ではもう使うこともないだろう。少し前の機種だが写りは何らの問題もない。昨今フルサイズもミラーレスに移行した今(もちろん体力が落ちてきているのが最大の原因)持ち歩く機会がなくなった。Canon 5D-IIIと共に気に入っているのにお蔵入りのカメラとなっている…いつかノンビリ撮影できるようになったら使いたいと思うのだが、いつになることやら…たくさん歩いてたくさん記録しないといけない立場なので「少しでも軽く」が原則なのである。以前はm4/3やAPSのミラーレスも多く使ってきたが、あとの残り時間を考えるとフルサイズで緻密な記録を残したいと昨年より軽いフルサイズミラーレスカメラ(おりからのフルサイズミラーレスブームも追い風だ)をレンズ1本付けての撮影が主流としたい。今回発表となったCanon EOS RPに小型ズーム(24-105mmF4Lでは大きすぎる)がキットで付かないのは痛いことだ。もうひとつRPがCanon EOS Kiss Rとでも言うべき軽さと簡潔さでないことも残念である(初代のα7並か?)。
今日は「フィールド写真講座」の合評会…皆の写真は別として筆者の出した写真のうち2枚を掲出する。昨年の晩秋、京都の岩船寺/浄瑠璃寺でのカット。向こうは岩船寺の重文:三重塔だが、それだけでは面白くないので、ある家族の行楽の1日を追ってみた。その中の1枚で、撮影に熱中する父親と関心を示さない息子の心配をする母親である。
そして浄瑠璃寺前のバス停での行列、バスは1時間に1本しかなく、奈良駅まで1時間近くかけて走るのである。老人には座れないと耐え難いことだろう…したがって30分前から行列ができるのである。我々は車に分乗して来たので両寺を撮影も含めて軽く回れたが、車のない、そしてハイキングと洒落込めない人々には「観光適地」とは言い難いと感じた。