塩飽の海

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ムラ中の迷路のような道を進んでPAに戻る...前回来たときより藪は深くなっている。良くも悪しくも夢のような島の世界である…また四国に来るときには寄ってみよう。

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そして明るい与島パーキングエリアに戻ると、整備された公園のようになっていて、展望所から西を見ると塩飽諸島の水路を点々と貨物船が夕陽に向かって並んで進む景色が見えた。これで与島への旅のレポートはお終い。

 

港の待合所

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港の終点バス待合所は船のキャビンを解体したものが利用されていた。このベンチでサイダーを飲んだ…なかなか気持ちがよかった。やはりあたりには誰も居なくて、与島で話したのは商店の女将さんと寺の住職の奥さんだけであった。

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島のお寺:法輪寺、やはり土地の少ない島ゆえに境内は狭く高台に建っている。しかしここは無住ではなく若僧子もちゃんといた。前回は集落内を中心に踏査したが、今回は島の他の部分を見つつ一周できた…ここでおおむね時間切れ、迷路のような小径を歩いてPAに戻ることにする。



 

公民館と商店

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診療所兼公民館で島に入って初めて島民に出会った。これまで島をほぼ一周したが橋の関係者と遠くに散歩している人以外に見ていない。

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そして集落が終点のため常夜灯前を通過していったバスが本土(四国側か)に向けて帰っていく…今度は乗客ゼロ。手前は唯一営業している個人商店、喉が渇いたのでサイダーがないか聞くと(集落内に自販機はない)「ない」との答、諦めて出ようとすると「あ、ありました…」、三ツ矢サイダーの懐かしい味で港で休止をとる。

 

与島資料館

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港の一角に「与島資料館」がある。なにがしかの予算が付いて建てられたものだろうが、運営は地元の篤志家がおこなっていたようである。

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しかし内部は最初はきちんと展示されていたと思われるが、その後は民具が積み上げられているばかりで中へ入って見学することもできない…どうも管理している人が整理することができない状態となっているようで(無住で鍵もかかっていない)、前回より荒れ方がひどくなっている。それでも屋根のある場所にあるため、いつになるか分からないがいずれ予算が付けば坂出市がきちんと整理できる日も来るだろう。

 

路線バス

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与島最南端に昔からのムラと港に着いた(前回来たときは集落周辺と内部の探索だった)。讃岐富士が見える場所だ…橋がなければ絶好の景色とも言えるし、橋があるのが現代の風景とも言える。

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港脇の小さな社の前に立っている常夜灯…道ができる前は浜に立っていて灯台のような役目だったのだろう。その時1日数本の路線バスが前を通り過ぎた。乗客は1名...架橋と引き替えのバス路線だが、当初の熱気は冷めて島の現在の状況が見えてくる。

 

駐在所前

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小さな岬を回ると島の南端にある与島集落のはずれに辿り着いた…やはり道は島を一周していたのである。ここからは舗装道路となり、家々が海沿いに続いている。

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そして路線バスの終点のひとつの「駐在所前」、左は浜で駐在所脇には海標が立っている。

与島 | バスマップ

 

石の積み出し場

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少し歩くと、岩がたくさん積んである場所に来る。クレーンやパワーショベルなどの重機もあり、どうやら石はここから積み出しているようだ。向こうに見えているのは坂出の工業地帯、船で行ってもごく近いのである。

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そして積み出し場の前あたりが現在採石をしている場所のようである(住居はない)。トラックの轍もあるので小さな石は陸送もしていると推察される。

 

採石場へ

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切り通しを過ぎると、景色が開けて採石場の浜に出る。右が採石場、浜に石を出して直接船に乗せるようである。向こうに見える島は与島の属島である小与島(ほぼ無人島)…岬には観光開発の夢の後のリゾートホテルの廃墟である。

小与島散策レポート

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採石場も以前は大々的に採掘をしていたらしく家屋が何軒も建っていた…しかしそうとう以前にこれも廃屋となったようで、もう家の形をなしていない。すぐ裏が採石跡の岩の崖。どうも漁家もあったらしく何艘かの廃船が草むしていた。

 

Nikon D800

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今日も多忙につき1枚だけ…Nikon D800+NIKKOR 24-85mmG/2kgにもなるこのカメラ、手持ち撮影ではもう使うこともないだろう。少し前の機種だが写りは何らの問題もない。昨今フルサイズもミラーレスに移行した今(もちろん体力が落ちてきているのが最大の原因)持ち歩く機会がなくなった。Canon 5D-IIIと共に気に入っているのにお蔵入りのカメラとなっている…いつかノンビリ撮影できるようになったら使いたいと思うのだが、いつになることやら…たくさん歩いてたくさん記録しないといけない立場なので「少しでも軽く」が原則なのである。以前はm4/3やAPSのミラーレスも多く使ってきたが、あとの残り時間を考えるとフルサイズで緻密な記録を残したいと昨年より軽いフルサイズミラーレスカメラ(おりからのフルサイズミラーレスブームも追い風だ)をレンズ1本付けての撮影が主流としたい。今回発表となったCanon EOS RPに小型ズーム(24-105mmF4Lでは大きすぎる)がキットで付かないのは痛いことだ。もうひとつRPがCanon EOS Kiss Rとでも言うべき軽さと簡潔さでないことも残念である(初代のα7並か?)。

 

「フィールド写真講座」の写真

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今日は「フィールド写真講座」の合評会…皆の写真は別として筆者の出した写真のうち2枚を掲出する。昨年の晩秋、京都の岩船寺/浄瑠璃寺でのカット。向こうは岩船寺の重文:三重塔だが、それだけでは面白くないので、ある家族の行楽の1日を追ってみた。その中の1枚で、撮影に熱中する父親と関心を示さない息子の心配をする母親である。

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そして浄瑠璃寺前のバス停での行列、バスは1時間に1本しかなく、奈良駅まで1時間近くかけて走るのである。老人には座れないと耐え難いことだろう…したがって30分前から行列ができるのである。我々は車に分乗して来たので両寺を撮影も含めて軽く回れたが、車のない、そしてハイキングと洒落込めない人々には「観光適地」とは言い難いと感じた。

Nikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4