役行者

境内の案内図はずいぶん古いもので現在の配置とは少しちがっている。そして150年も前の神仏分離令の影響で実態は一体の寺と神社が少し森で分かれているように描かれている…これも最近ようやく全国的に解けてきて、神仏混淆の風もおもてだって本当の姿を取り戻しつつある。もうひとつの亡霊である合祀令の方も、天孫系の神を必ず祀ることは続いているが、本来の主神を前に出すようになってきている。f:id:xnagy:20180612212336j:plain

境内の片隅に役行者レリーフ像がひっそりと祀られていた(本来は真言宗なので当然)。しかしまわりはキレイに手入れがなされ、隣の無縁仏のストゥーパと並んで古風を感じさせる。f:id:xnagy:20180612212356j:plain

高下駄

不動堂の修行僧の履いていた一本歯の高下駄…これで石畳や砂利道を苦もなく歩いて庭作業すらしていた。何でも修行のうちと聞いているが、たいしたものである。f:id:xnagy:20180610211926j:plain

長弓寺大師堂

いくつもあるお堂のひとつで(写真撮影禁止ではない)最近改修された大師堂。大師堂と言っても右にお大師さん空海像、順に大黒天、真ん中に小さな観音像(細かくは見えなかったが聖観音と思われる)、不動明王立像、そして背後に多くの曼陀羅が見られた。大師像以外はかなり古そうに思われた。f:id:xnagy:20180610205350j:plain

伊弉諾神社

長弓寺境内に伊弉諾神社がある。そう言えば寺の参道の入り口にも鳥居がデンと建っていた。やはり神仏混淆時代の色を濃く残しているのである=小さな社ではなく立派な社殿を配し、祭りも行われているように掲示してあった。f:id:xnagy:20180610192159j:plain

境内内唯一の休憩所

休憩所と言っても空間だけで特に何もない(法事・祭礼のみに使われているのか?)。お参りの人達も木陰のベンチで休んでいる。回りは静かな森に囲まれて絶好の景観なのだが…山の向こうには前回(4-5年前)来たときには無かった新興住宅がちらほら見え始めていた。f:id:xnagy:20180609211429j:plain

蓮池の前で

朝は近所の人の散歩コースになっているらしく、ウォーキングしている人が多くいた(これはストレッチしているところ)。名所であるが少し場所が不便なのと観光客も多くないからか、飲食店や茶店が近くにないため、通り抜ける場所になっているようだ。各堂宇には仏像が安置され近くで見られるし、拝観料等もないにもかかわらず奥へ上がる人は少ない。

長弓寺薬師院|奈良県生駒市上町にある真言宗の寺院

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カメラは…

長弓寺へは久しぶりに先日メンテナンスした13年前購入(初めてのデジタル一眼レフカメラ=もう7-8年ぶりの持ち出し)のOLYMPUS E-300コダック製800万画素CCDセンサー搭載フォーサーズカメラ)にSIGMA 10-20mmF4-5.6(同時期購入)で撮影した。こちらは「古いカメラで新型に負けない絵を造る計画」の実行である。冬にエプソンR-D1で撮ったのに次いで二度目の挑戦で、十分に期待どおりの成果である。純正レンズならなおさらだろう…今日は10-20mm=20-40mm画角が必要だったのでこのレンズにした。

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長弓寺へ

f:id:xnagy:20180609162432j:plain今日は午前中にアジサイ寺として奈良北部では有名な長弓寺を訪れた。アジサイは八分咲き程度で、まだこれからであったが、久しぶりに来て国宝の本堂や塔頭(たっちゅう)をくまなく見て実りがあった。今後とも「近場」の訪問は増えることだろう。ここは不動堂で、若い僧がお詣りに来た郷土史に関心のある人と話し込んでいるのが印象的であった。am10-12の間に広い境内を歩いているうちに、最初少なかった参拝者も増えてきて駐車場がいっぱいになっていた。