廃屋の梅

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村はずれに来ると、やはり廃屋が何軒かある。すぐ傍に国道が走り、鉄道の駅も車やバスで10分以内に着くし、ニュータウン内のスーパーにも近いのに、なぜか過疎地の集落のような景色が随所に見られる。どうも便利なだけでは解決できない問題があるのだろう(見当は付いているが今は述べない)。門は戸板で閉じられているが、真ん中に瓶が1本ぶら下がっている。これは入るなという印である。廃屋とは言っても放棄された訳ではない。

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家の庭の八重梅は満開であった…もちろん最低限の手入れはなされているので、このようにキレイに咲くのである。時々は持ち主か管理者が立ち寄っているのだ。これが上の写真の瓶の印に結びつくのである。

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そして更に畑の端へ行くと、もうそこは化外の地である。バイパス工事で買い上げられた土地は草茫々で、バイパス工事現場にあった地蔵堂は畑の隅(外れとはいえ村の中)に移設・新築されていた…よくあることだが予算が付いたのだろう。バイパスの向こうにも集落の続きがあり、道によって本村と出屋敷は完全に分断された。