津久見:海岸寺

保戸島を早めに切り上げたので、連絡船を下りたあと津久見港の保戸島のある半島と反対側の半島を時間的に可能な範囲で探索した。このあたりはリアス式海岸のため各半島は海に長く突きだし、いろいろ見るべき場所が多いのである。まずは海岸寺(各地にこの名前の寺は多い=やはり海岸近くに存する)へ。なんとなく中国風の門構えの楼閣から入る。雨は降っているが島と異なり穏やかである。

九州八十八ヶ所百八霊場:海岸寺

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山門脇を見ると(上の右の建物)いい雰囲気の旧道がついていて、この建物が往事の土産物屋・茶店だったことが分かる。もう廃業して時間が経つらしいが、屋根や壁を補修していたり草を刈ったり、いつでも再開できるように見える。このような景色がわくわくさせるのである。

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保戸島をあとに

雨が激しくなったため船便1本早く本土に戻ることにした。無理はしない、また来ればいいのである。

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行きはオープンデッキから海の景色を撮れたが、帰りはとても無理なので客室へ乗った。陸地はすぐそこに見えているが長い半島の先端部で津久見港はこの半島の最奥にある。ここでも防波堤上に北西の季節風と波をやわらげるフェンスが足されていた。

これで保戸島への旅はお終い。

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保戸島港

港へ下りたがほとんど人は歩いていない…この人は連絡船付近以外では3人目に見た人だ。大雨のためか船も出漁せずに係留されたままである。

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港の前の場所は新しい建物(居宅・旅館・漁協その他)が多く建っていて、便利な反面、外洋に近いこの島では津波に対する意識も常にあるのだろう。ただし湾口は西を向いているため津波の直撃はないと思われる。雨はますます激しくなっていく。

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海辺へ出る

やって来たおばあさんに話を聞くと、これから急階段を登って海徳寺にお詣りにいくそうだ…やはり昔より信心は薄れているとのお話しであった。

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そして海辺へ出た…下の地図のとおり浜は左右に開発がなされ、若い人は新しい低地の家に多く住んでいる。ここだけは道が広いため軽トラやスクーター・自転車も存在している。しかしたいていの場合は歩いた方が早いぐらいなので手押し車が主力の運搬具ということだ。背景の黄色いタイルの建物はやや立派な旅館である。

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ムラの中へ

海徳寺の上からも見えていたが、1000人の人口を有するといっても、新しい家は鉄筋コンクリート3階建になる代わり、古い廃屋や以前に取り壊された家の跡も目立つ。島全体としては漁業で成功していても、それとは別にして都会へ出る若者が多いと推測される。

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そして不思議な光景が色々な場所で見られた…家を壊した跡の敷地一面に瓦(それも新しいもの)が敷き詰められているのである。再建を図ろうとしている様子でもないし、雨で土壌が流されるような状態でもない…他の離島では見かけられず、これの意味も次回ぜひ聞きたいものだ。

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海徳寺境内

境内はこのとおり崖を削った場所としては広い。右の観音像は海難事故の慰霊碑を兼ねている。

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しばし休息ののち急階段を下って港方向へ向かう。今度は低い場所の記録をとることにした。

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閑話休題

中国製のコピー商品時計を入手した...有名なドイツのNOMOSタンゴマットのコピーである。ブランド名は"FEICE"だがロゴのデザインを"Feike"としか読めないものにしている。綴りが違うがウイットの効いた会社とも言える。単なるフェイク物と異なり、仕上げや材質を見ても本家(右)とほとんど変わらない。精度もワインダー上でのランニングテストでは本家と変わらない日差+10sec程度である。ルーペレベルでよーく観察するとフェイスのきめ細かなシルバー粉体塗装の繊細さが劣っていたり、ラグのエッヂの鋭さが足りなかったりだが、一般的には区別がつかないだろう。ケースは本家より径が2mm小さく、2mm厚みがある。ブルーハンドの仕上がりは本家を凌いでいるかも知れない。

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裏から見ると仕上げも材質もまったく違う景色である。おかしなことにケースの彫り文字は"FEIKE"であり、本来はこちらが正しいのかと思う。ストラップもNOMOSのコードバン(これが高い)とは異なり、しかし良質な牛皮製のものである。このブランドを検索すると"Max-Bill"のコピー機などもあり、ドイツデザインを謳っているようである。勿論これは密輸品ではない…amazonプライムで堂々と(しかし少数販売)売っているのである=価格は本家タンゴマットの1/20程度であった。

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