参道を奥へ歩く

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参道入り口周辺の数軒の店をすぎると、もう山門までは50mぐらいである。道の左は山に連なり、元は何か建物が建っていたらしく石垣が組んであるが、今は草木に覆われている…中央の大きな木やアジサイは植えられていたものだろう(参道の近辺は人手が入っている)。

右側は当尾の家並みが参道に植えられた種々の木々の向こうに見えている…参道脇から家々までの間は手入れの行き届いた畑で、1ヶ月前に来たときホンの苗だったキュウリが大きく育っていた。

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参道の土産物店

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参道に唯一の土産物店がある。土産物と言っても基本は陶器屋で(陶器の産地という訳ではない、見ると信楽焼が多かった)、その他の安価な手工芸品や地元産の豆や葛粉等の農産品も置いてある。この店だけではなく、なぜかノラネコが多くて、飯屋の女将に聞くと、どこからか人が来て捨て猫が増えているとのことである。しかし地元の人は邪険にはしていなくて、猫も安心して暮らしている。

そしてどこにもある野菜の無人販売所...いつ来ても多くは置いていないが、本当に地元産の朝取り野菜で、この日はキュウリとトマトを買って帰った(おいしい)。贔屓の飯屋でも本業は農家で、店で出す食材はなるべく自分のところで作ったものだと言うことだ…お米は清冽な山の水で育った稲のために特に好い。メニューの「おにぎり」を注文するとコンビニおにぎりの倍以上の大きさのものが三個出てくる(全部でお茶碗四杯分!)とてもおいしいが、大きすぎて食べきれないため、キツネウドンとおにぎりなどと注文しない方が良い。

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参道の茶店

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僅かに100mもない参道だが、三軒の茶店/飯屋がある。一軒は開いているのを見たことがないので廃業したのかも知れないし、観光シーズンだけの季節営業かも知れない。あとの二軒は客の来ない平日も開けている。どちらも浄瑠璃寺に合わせたごとく庭や門前に多くの野趣のある植裁がふんだんに見られる。上は山門へ向かって左の古民家を移築してきたらしい店で、侘びた山里の雰囲気をだしている(参道からは茅葺き屋根しか見えない)。 下は私の贔屓の店で参道の右にあり、外からは普通の田舎食堂と見えるが、こちらが古くから営業していて、田舎風の素朴を味わえる(メニューも多い)何度も入るため女将さんとも知己となっている。どうやら前回来たときから暖簾を新調したらしい。こちらも店の回りや庭は花で埋まっている。

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三重塔開扉

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三重塔開扉といっても、このとおりで中はまったく見えない。もちろん壇上に上がって覗けば暗闇にも目が慣れて秘仏薬師如来像は見えるのだろうが、壇上に上がることは禁止で、離れて参拝するしかない。

近づいた…内部は照明はなく外からの光だけが頼りだが、やはり見えない=うっすらと金色の姿が望めるが形はさっぱり分からない。偶像崇拝ではなく仏法の化身たる秘仏というのはそれでいいのだと納得した。開けても閉めても同じようだが空気でつながっている=結縁の綱と同様であろう。

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浄瑠璃寺

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このところの豪雨の合間の今日、久しぶりに天候は回復し、薄曇りの中「近所への旅」を再開した。浄瑠璃寺は4月/5月と来て、今年三回目の訪問だ…特別に「花の寺」を標榜していないが、弁天池の周りの散策路は野や山に生える草木を自然なかたちで配しており(もちろん最低限に手入れはしている)野趣満点の庭園造りを堪能できる。前回菖蒲の咲いていた場所には桔梗の花が野草のごとく咲いていて、四季折々のとても好い雰囲気をだしている。向こうは国宝:九体仏(九品仏)を擁する本堂だ。

そして本堂側から見たの図、対岸に国宝:三重塔が見られる…毎月八日に塔の開扉がなされて、秘仏薬師如来仏が拝観できる。それが今日を選んだ理由でもある。普通の雨なら良いが豪雨なら開扉されないため昨晩から気がきではなかった(昨晩は大雨)。こちらにも桔梗が綺麗に咲いていた。

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カメラはNikon D610に、先日よりテストしてきたフィルム時代のAFレンズNIKKOR 28-80mm/F3.3-5.6G(6枚玉)を実地で初めて使ってみた(下の写真の左のレンズ)。なんら問題はない結果を残せた(3000円レンズでもボディが良ければ現行品レンズに対抗できると言える)=ただし28mm絞り開放では周辺光量(当然、像の緩みもある)がかなり落ちるためF5.6にはしたい。どちらの写真も40mm/F7.1前後で撮影している。次回は右のNIKKOR 28-80mm/F3.5-5.6D(7枚玉)にも挑戦したい。今は良いがどちらもプラマウントなので、今は新同品だが脱着を繰り返すとガタが出てくるかも知れない(そこまで使い込めないだろうが…)。

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岩船寺 鐘突堂

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三重塔脇を抜けて鐘突堂に立つ…ここで小雨の中スケッチしている人に会った。確かに通り抜けてきたアジサイのトンネルと高台から見る塔は良い景色だ…その景色を撮るのも私の技。

ちょうどこんな感じ、これから塔方向に下りずに左の更に高台に上がる。ウチからなら半日の、都会からでも1日の旅程でこんなところへ来られるのである。離島・木造船の研究と共に晩年に至って、近くへの旅を開始したが、当初はコロナ禍が因となったものの、東京地図を片手に熟読した「東京近郊 一日の行楽」田山花袋を範に、最後のシゴトはコレかなと思うようになった。花袋の本は武蔵野を中心に明治末から大正初期の東京近郊の「近くへの旅」の紀行文だが、その中に地理や歴史や民俗の要素が含まれていて、それから100年以上経った「今」にですら価値を見いだせるものなのである。土地勘のない関東で写真ワークショップを足かけ9年にわたって考えながら撮影地を選んで、歩いてきたのも感慨のひとつになっている。私の住む京都の郡部にも広大重厚な歴史と民俗が積み重なっている…実際には50年にわたって京都や奈良、滋賀などを歩いてきたのだから(目的は違った)できそうなことである。

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Canon EF24mm/F2.8 1st

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ズームレンズに続いて長く眠っていた単焦点レンズも試してみた=EF24mm F2.8 の1stタイプ(1988年)である。現行品ではない。コンパクトでAF速も遅くない=ズームと違ってエレメント全体が軽いせいか、あるいはインナーフォーカスのせいだろう。

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6D/F5.6で撮影…古いレンズだが申し分ない像を結んだ。精密なテストではごく周辺の結像が緩くてF8にしないとシッカリとしたピントとならない(周辺光量落ちはF4で解消)…しかしさすがに単焦点レンズ、全体としては開放F2.8から一段絞ったF4で充分使用に耐える画質となる(24-105mmLの開放時と同等以上)。夕刻なので植え込みの下の暗い部分は私の影である。

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逆光ではどうだろう(F8)…だいたいが画面左上隅に太陽を置いてのテストだが、このレンズの場合はほとんど問題にならないレベルであった。

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無理にカメラを動かして最もゴーストの出る場所を探してみると、太陽を画面中心の上に置いたところでようやくゴーストが出た…普通に使う分には逆光に気を使う必要はないだろう。

f:id:xnagy:20200705214307j:plainこのようにレンズ枚数は多いのだが…とてもよくできている。ワイド単焦点の現行品は20mm/28mmと2本あるので、また比較も含めて試してみよう。

キヤノン:EF20mm F2.8 USM...このレンズはもうすぐ終わるようだ。

キヤノン:EF28mm F2.8 IS USM

 

 

NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6D

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NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6D...先週、梅雨の晴れ間を利用して、私が思う名レンズであるこれを再度テストしてみた(特に遠景の描写が良い=無限遠を絞り開放で撮るという、かなりレンズにとって過酷な条件が私の詳細テストの項目に入っている)。このレンズもレンズ性能とボディ性能の釣り合っているD700に付けっぱなしである。ボディもたったの1200万画素だがとてもまとまった性能と感じる(現在のモデルより性能が良いというのではなく「遜色がない」という意味)。

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24mm/F5.6での近接撮影、相変わらず軟らかめだがピントそのものはシッカリしているし「癖」も感じられない。

 

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逆光でも(24mm/F5.6)小さなゴーストが出ている程度で画質に破綻はない。 しかし以前に行ったテストでは、このような条件(D700/24mm/F16、画面の中央付近に太陽)では絞りの角からこのような光芒が伸びている。これは50mmにしても同様だった。確かに絞りを小さくするとゴーストや光芒が増えるレンズが多いのも事実である。

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岩船寺境内の奥へ

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弁天池を回って三重塔の直下へ…アジサイに混じって見慣れない花が咲いていた。小雨に濡れて塔を背景にいい雰囲気である…Canon EF20-35mm/F3.5-4.5の35mm絞り開放=周辺光量が落ち、パースも強調されるために雰囲気が実際よりよく出ている。

塔を越えて道は続き、鐘突堂への途中はアジサイのトンネルとなる。このような時にどうしても20~24mm程度の引きが必要となる。この写真は20mm開放(35~50mmでは花が団子になって奥行きが見えにくくなる)。

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Canon 6D + Canon EF20-35mm/F3.5-4.5 = コントラストが高いレンズなので雨や曇り日でもパキッと写る。その代わりピーカン時はボディ側でコントラストを落とした方が良いだろう(自動的に見かけ上のダイナミックレンジも広くなる)。

 

NIKKOR 24-85mm/F3.5-4.5G

調べてみると2012年発売のD600のキットズームが、まだ現行品であった。同じ型番の旧ズームより口径が67mm-72mmと大きくなっている…Nikonの良くない習慣で、同じ型番で前期・後期・初期型などとマイナーとは言えない変更(例えばレンズ構成の変更)も含めてレンズがいつの間にか違っているのである。どう改良したのかは判然としない。

AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR

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本来の純正フードはHB-63だが、なぜか大きすぎるため、同じ画角のNIKKOR 24-85mm/F2.8-4D用のHB-25を取り付けている=何も問題はない。

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夕刻晴れてきたのでさっそく簡単テスト(24mm/F5.6/D610)...このレンズはレンズモーターのためか風にそよぐ葉の動きに対してAFはやや神経質に反応する。像そのものは新しいレンズのため、そつなく写っている=Canonに比して軟調と思われるがセンサー&エンジンも関係してくるのでレンズ単体の評価にはできないが…しかし、そうだとしても出ている結果は軟調/硬調は揺るがせないだろう。

逆光性能も満足できるもので、ゴースト・フレアも最低限におさまっている。別途持っているNIKKOR 24-85mm/F2.8-4D(絞り値や距離による像の変化などの癖がある)より安定した描写のレンズである。これも24mm/F5.6/D610...D610(D600の代替品)もボディシルエットが古い感じがしてきた。何と表現していいか分からないが、持った時にD750に比してボッテリした感じがするのである。

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