伏見へ

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先月の竹田に次いで、今月も伏見区へ…今回は「フィールド写真講座」の実習で、伏見桃山から酒造蔵街を撮影した。町並みは城下町の雰囲気をよく残していて(修景もしている)、かつ地元の大手町商店街をはじめとして活況を呈していた。なんとか雨も降らずに食事も含んで4時間半歩いた(少々足を痛めている)。

観光の中心は、なんといっても寺田屋騒動の旅館(現在は資料館)と酒造会社(菊正宗)の建物(こちらも資料館となっている)である。かなりの観光客ではあるが、どういう訳か外国人観光客は少ない。隣の伏見稲荷清水寺に次いで外国人観光客が多いのと対照的である。ひとつの私のテーマとして「観光適地」があるため、観光客の動態に関心があり、自分で歩いて見ていくのである。

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今回は天気に不安があったため(傘をさして片手撮影を覚悟していた)軽くて小型のFUJIFILM-X70(APS-C)を持参した…久しぶりに使ってみたら、最近しばしば使用しているFFミラーレスに比べると非常に使い勝手が悪く、思うように撮るのに苦労をした。外付けファインダーは不正確だし、モニターでの撮影も姿勢として具合が悪い...もう元に戻れない気がする。この手のカメラはサブに持つ他はあるまい。先般二度ばかり使ったLeica M系カメラの方がずっと楽であった。

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台風禍

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六島では2018/2019年の台風で大きな被害が出た。上は2018/11の撮影で、屋根と壁が吹っ飛んでいる。残った柱の傷が新しいのと、布団や家財、干し物までそのままで緊急避難したようで(おそらく本土の親戚か…後片づけには戻っていない)台風の強さと、その被害に対応のできない島の現状が表されている。下は2019.11の撮影で、別の家だが2018年には確かに建っていた廃屋が、壁一枚を残して2019年の台風で粉砕されていた。建物が隣家に倒れると二次的に隣も倒れることになる…幸いと云っていいかどうか、隣も廃屋のため大過なく済んだようだが、もし老人家庭であったらと思うとゾッとする。島を出た人の多くが廃屋になっても取り壊しには消極的で(たまには帰るのと、本土の倍以上の取り壊し費用がかかる、そして更地にしても買い手はない...)これには行政の対策を期待したい…観光化の予算を少しは回すべきだと思われる。

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摂社:末社

摂社・末社 | 城南宮

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城南宮の広大な境内に入ると摂社・末社が数多く見られる。明治の合祀令によるものかと思ったが、由緒書きを見るとずっと早くから祀られている社のようだ。

社務所のすぐ近くにある二社、上は真幡寸神社(まはたきじんじゃ=変わった名前だ)、下は唐渡天満宮である。いずれも由緒のある神社と思われる。

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先にも書いたようにLeica M-E Typ220は彩度を一段落としている。

 

城南宮へ戻る

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さて大きな倉庫・工場群を抜けて城南宮の鳥居に辿り着いた/カメラを下に降ると倉庫ばかりが見えている。どうもこちらは昔はどうだったか分からないが、今は裏になっているようだ…反対側(西の端)にもっと立派な鳥居と大駐車場がある。

広大な境内に入ると社務所があり、少し覗いてみたらかなりの数の神職と職員がいるのが分かる。この時(12/16)は季節外れで参拝客は観光も含めて少なかったが正月にはさぞかし賑わうことだろう。

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Leica M-E Typ220+elmarit28mmF2.8 3rd

 

獄門島

六島は1977年の映画「獄門島」の舞台となった島である。主人公の金田一耕助が笠岡(当然1976-7の)港から出発するシーン(設定年代は終戦直後)から始まる。結果として島としては良いイメージとは言えないストーリーであったためか、今では島のどこにもその宣伝や由来を伝える表示はない。もちろん横溝正史の原作も映画の脚本もフィクションであり島の歴史とはまったく関係がない。

獄門島

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船員の多かった前浦地区には大きな家が何棟か残っており、その時代の様子がうかがい知れる。

今は廃墟となった最も大きな屋敷…おそらくこれが映画の本鬼頭(大網元)のように思われる。

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六島の猫

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六島の猫二態…猫は多いが「猫島」ではない。猫は多く住んでいるが、そもそも観光客は少なく、外からは釣り人が訪れるぐらいだから、人を恐れないし、人にすり寄ることもしない(いじめられない・かわいがられない)。24mmレンズで30-40cmに近づいても平然としている(耳は警戒)。やはり縄張りはあるようで、集団ではなく親子以外は単独である。猫島であれば餌をもらうために自然と集団行動になる。狭い離島だが猫にとっては広~い島...雨が降ったら廃屋に逃げ込むのである。

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稲荷社

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初詣の2...例年どおり松の内に友人が来たので、近所の稲荷社に詣った。以前にも紹介したが川の氾濫原を開墾して田畑にした人達(おそらく他所からの開拓民)が豊川稲荷から勧請したもので、数百年の歴史を持つ。水害により社殿は流されて御神木(これが樹齢200-300年のケヤキ)と後世に建てられた小さな社と鳥居だけが田圃の真ん中にある。しかし村人によって参道・境内・社は清掃され、正月の飾り付けもなされている。

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社の裏は田圃と畑であり、農家の屋敷は石垣の上に建てられている(出水時には水が2mぐらいつくのである)。稲荷社につきものの狐像も磨かれている。

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稲荷社の横は果樹園になっていて思い切りアップにしているのでカボスのようだが、キンカンが鈴なりに成っていた。

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昨日届いたFUJIFILM-X100Fで初撮り…フードは更に先を絞った別の外品フード(コンパクトなのは良いことだ)にした。使用感としてはFUJIFILM-X100と比べてAFが速くて確実なことと、顔認識や読み込みなど撮影がスムーズに進むことである。レンズも平面的なテストとは異なり立体感のあるスムーズな軟らかい写りであった(そもそも周辺の微細な崩れなど実写では関係ないものだ)。少し気になったのはAEが暗部に引っ張られて画像が明るく写る傾向があるということで、背景が暗い場合は要注意だ=これも少しのPC内での画像補整で適正にできる範囲だが…ともかく撮影段階で最良に近い画像としたい筆者としては考えねばならない点だ。そしてワイド35mm画角を久しぶりに使ったら、あまりに狭くしか写らないことに当惑した。最近は24-28mmで撮ることが多いためだ。

 

八大龍王社

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昨日、毎年恒例の初詣で我がムラの氏神「八大龍王社」に詣った…朝が弱いので、朝の氏子総代による簡単な神事と直会には1回しか立ち会っていない。神社と云うほどではなく小さな社に近いが(しかし一応小さいなりに拝殿と本殿はある)、ムラを見おろす台地に建っており、川の氾濫を収める神様なのである。以前と比べると注連縄も技術を持った古老が減る中で造りが荒っぽくなっている…しかし社と神事はこれからも続く。大晦日に詣った賀茂神社権宮司の云った「神様は元々は人なのです」が理解できる。

神社裏のよく手入れされた竹林。作物としての竹ではなく神域として大事にされているのである。

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私が使ったミラーレスカメラの2台目(1台目のOLYMPUS E-P1はAFがダメだった)…これは今でも通用するカメラだと思う。BCL9mmF8 fisheyeも遠距離はともかく中近距離はボディキャップレンズとは思えない描写をする。Leica M系をフィルム時代から使っているせいか、私は大グリップ型より弁当箱型の方が好きなのである。

 

大晦日

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今年も大晦日に今年最後のフィールドへ赴く=やはり琵琶湖である。湖周道路のPAから見た景色…北風が強く湖岸に大きな波が打ち寄せる。雪雲を頂いた比良山系と虹の架かった珍しい風景に出会った…年に何度も来ていると何かしら新しい発見がある。

そして八幡市賀茂神社で「年越の大祓」の神事に立ち会い、参拝者代表として玉串を奉納した。ここの氏子ではないが、故郷の氏神神社は遠くて簡単には行けないため、同様の陰陽道信仰を持つ賀茂神社を10年前から毎年訪ねては(もちろん神職には許可を貰っている)1年の穢れや厄を祓って新年を迎えるのである。写っているのは宮司権宮司(親子)で、最近は高齢となった宮司に代わって権宮司が神事を執り行っている。皆にとって来年も良い年でありますように。

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今日はサイレントで簡単に撮れ、大きな破綻の出ないCanon EOS Kiss M+引きのない場所で便利なEF-M 11-22mm/F4-5.6で撮影した。もしCanon EOS-RPがこの程度に割り切ったボディ/レンズなら、α7系に代わるFFミラーレスはNikon Z6ではなくCanon EOS Kiss-R(仮称)にしていたことだろう。

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笠岡諸島:六島

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尾崎八幡の写真編集は2日間かけて終了、今日からは観光適地の課題で笠岡諸島の六島を選んで編集にかかった。明日は別の撮影なので、なんとか1/2には終われるだろう(1/1は寝正月)。毎年だが冬季休暇(あえて正月休みとは云わない)は写真セレクト・編集で目が疲れることしきり...六島の恒例ドラム缶パーティ、午後6時頃島民(全部で62名=実際に定住しているのは、このうち50数名)の有志が集まってドラム缶を囲んで会食するのである。連絡船の最終がpm5:30頃なので泊まらない限り参加はできない。また1月に行く予定だ=水仙が咲いているだろう。