Leica M2 BP by Lumière

年度末、あまりにも多忙にて更新に時間がとれない(@_@) それでも毎日更新したい…今日は合間をぬってLeica M2 BPの手入れをした。Lumièreで店長自らが塗ってくれた最高の仕上がりのLeicaもリペイントから早や15-6年経過して(1回も使ってはいない、あくまでコレクション=これはM2の1958年製・初期型の純正改造モデル/セルフタイマーが付加されている=これ以外に完形の初期型が2台ある)、ふと防湿庫のLeicaを手に取ると、少し指先に粘り感があった。どうやらペイントの溶剤が浮いてきているように感じた(ホンのかすかにだが…分かるのである)。さっそく特殊なクロスで丁寧に拭くと元に戻った。これでもオリジナルのLeicaペイントよりは丈夫なのだ…防湿庫に押し込んでいたのが良くないようで、外のガラスケースに移すことにした。バックドアまで修復されていて、同時にすべてのメカもOHされていた。もちろん今も正常に動く。

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ルミエールカメラ

SIGMA FOVEONカメラ

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今日はFOVEONカメラの全点検だ…結果=撮影時はファイルサイズが大きいためバッテリーの保ちは良くないが、電源OFFでの電気の消耗は小さくて、初代DP-1はほとんど減っていず、DP1/2/3 Merrillは残量は少ないものの大丈夫、DP1-Qも問題なしだった...設定を忘れられると使うたびに設定し直さないといけないので重要=機材内の記憶用リチウム電池に負担もかけたくない。sd-Qは一眼レフ用の大型バッテリーなので1年ぐらい放って置いても大丈夫。SIGMA DP Merrill用のバッテリーはRICOH GRと共用できるがGRのバッテリーは上がっていた=しかしフル充電だったかどうかは不明なので結論は出さない。

*参考* フードは3Dプリンターによるモノで小型できちんとバヨネットで止まる仕組みだ(仕上げはまだ粗い)。もちろんその角形窓は画面と合致している...初代DP1は外品の三分割キャップ。

 

コンパクトデジタルカメラ

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今日は原稿を書きながらコンパクトデジタルカメラの棚卸し…以前はこの手のカメラを毎日カバンに入れて街歩きをしつつ、面白そうなシーンを撮っていた。そして撮影旅行にもサブに持っていったものだ…ところが持っていってもメインカメラの性能が上がって「押さえ」にはならず、いつの間にか新品同様のまま店ざらしとなっていった。ストリートフォトも好きで撮っていた訳ではなく「速射の練習」のつもりで、年齢や経験を重ねて技術的には行き止まりだし、撮るモノも「あれこれ」ではなく集約されてきたのも関係あるだろう。久しぶりに防湿庫から取り出すとバッテリーが上がっていて日付や設定もカメラは全部忘れていた。そこで充電と再設定をしたのである=原稿を書きながら時々見ているだけだが。これらを撮ったのはRICOH GX100、そしてCanon G1X-1/2などのコンパクトではないコンデジは載せていない(FOVEONカメラやLeica Q、RICOH GR等も含むそれらは現役)。性能とは関係ないがバッテリーの保ちはCanon G10がNo.1で、この中で唯一上がっていなかった=これは一眼レフでも言えることで、電源OFF状態での放電に一番強いのはCanonと思われる。これらの多くが、どんな条件でもサブとして働けるようにズームレンズ・ストロボ付きなのも特徴である。

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あとはレンズ固定式というくくりなら、FUJIFILM-X10.X70.X100.X100S.Nikon COOLPIX A.RICOH GR.Leica Q.Canon G1.Canon G1X.Canon G1X-2.SIGMA DP1SIGMA DP1/2/3 Merrill.SIGMA dp1-Qがある…一般的な写真家と比較してコンデジやレンズ固定式カメラが多いのはフィールドワークで狭い場所へ潜り込んだり、人との語らいの間の撮影(一眼レフは不可=最近サイレントのミラーレスが出てきて楽になった)が多いからと言えるし、個人的には古くなっても売ることがないためだろう...その分カメラを健康的に維持するのがたいへんだ。

 

3人の僧侶

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上と同様多くのお堂や社が並んでいて、今度は怖いめの大黒天である。とその時、寺務所から正装した3人の僧侶が出てきた…何か法事でもあるのだろうか。寺域の道はずっとこのような道である。

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毘沙門天・浴油堂

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三重塔の台地を少し下ると毘沙門天の「浴油堂」がある。浴油は祈祷の一種で簡単に引用できないため各人検索してください(一般的に歓喜天=聖天の浴油が有名)。多くは商売繁盛や健康祈願、縁結びなどだが、元は呪法としてかなり危ないものも含まれていた。さすがに参拝者は真剣みがまったく違う。内部は毘沙門天厨子の奥の奥で、護摩焚きもするため煤でくすみ、それらしい雰囲気だ。…呪術についてはあまり触れないこととする。

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蛇神

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隣を除くと、とぼけた味の仏像(あるいは神像)が...右手は確かに人間を持っているが、左手には宝篋印塔とも男根を模式化したものとも思われるものを持っている。石像に付いている地衣類を見ると新しいものではない。

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更に隣は暗くてよく見えず、ぐっと近づいてストロボをポンと焚くと蛇神が二匹祀ってあった。

 

金集弁財天

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展望台から振り返るとこんな景色…土産物屋(お札やお守りを売っているだけではない)が大きく、思わず自販機でカフエオレを買って飲んだ…なんとなくありがたみが薄いような気がするのは筆者だけだろうか?

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次のお堂が決定版の「金集弁財天」…こうなると弁天さんのお顔にも欲が見られるような…。もちろんこれも寄進されたもので、全面的に寺の方針という訳ではない。なんとなく生駒の聖天さんを思い出した。

 

田辺:観音寺

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今日は雨の降る前に田辺:観音寺へ取材に出かけた…けっして観光地とは言えないが、至近距離で国宝の十一面観音像を拝観できるのが魅力である。しかも無住の荒寺になったことがあるにも関わらず、観音像の傷みはなく奈良時代の国宝十一面観音像としては二体だけのうちの一体である(現在七体の十一面観音像が国宝指定を受けているが、あとの五体は平安時代のもの)。ご住職からも有意義なお話しが聞けた。

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今日も団体三組が午前と午後に観光バスで訪れた…筆者が拝観を終えたころ雨が降り出し、最後の団体20数名がやって来た。

 

融通尊

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そのまた隣は融通堂があり、融通尊が祀ってある…神あるいは仏の姿は見えない。御輿のような厨子の中に入っていることらしい。真言もあり、融通尊寺という寺もあるぐらいなので適当な名前をつけたのではなさそうである。どちらにしても現世御利益が信徒にとっては重要なのである。札にも「福徳財寶」と書いている。

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これらの堂の前に売店があり、その横から寺域の全体が見える。信貴山の尾根のひとつの上に色々な神仏の新旧の堂や社が複雑に建ち並んでいる。中央の高い屋根が本堂で、その先は奈良盆地だ。本堂から左へ急坂を上がると(徒歩40分)頂上付近に奥の院がある。

 

信貴山に戻る

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地蔵堂の上に巨大地蔵、その向こうに三重塔、なかなか毒々しい。境内は広いが山の上なので大きな建造物を建てる場所がない…このように朝護孫子寺では僅かな平地にぎっしりと堂や社、仏像などが建っている。

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隣には個人の寄進銅像があり、どういう訳か一等地に大切に扱われているように見えた。