聖天堂と貝吹岩

ほとんど人の来ない山中に分け入ると、まず木立の中に聖天堂(つまりは歓喜天=ヒンドゥーガネーシャ)に行き当たる。ここでは仏教の仏としてではなく神として扱われていて鳥居をくぐってここに入る。私が山道に入るのに付いて若い僧侶と檀家の婦人も参拝に来た。f:id:xnagy:20180629114110j:plain

そしてそこから暗い山中深く高台へ上がると、尾根に上がりポンと景色が開けた。観光的には「隠れた絶景ポイント」だし、歴史的には古代の祭祀跡となる。貝吹岩とは意味深長な名前…推論はできるが今は置くとしよう。尾根の先端(先は断崖で道はここまで)の岩は祭祀遺跡であることは確かである(そのような説明板もある)。眼下には奈良盆地や大和と山城国境の森林地帯、遠く生駒山地が一望に見渡せる。誰も居ないと思っていたら歴史マニアの青年がちゃんとやって来た。f:id:xnagy:20180629114130j:plain