神社へ

f:id:xnagy:20220220140631j:plain

車で5分ばかりで稲植神社に着く。付近の二地区の氏神神社で観光的な色彩はまったくない。ここは少し変わった社殿・参道の配置となっていて、ここは一の鳥居(東向き)で、これをくぐると参道は直角に左へ(南)に向き、そこに注連縄の原型とも思われる「勧請縄」が建っている。

f:id:xnagy:20220220140648j:plain

更に勧請縄をくぐると、また右に(東)二の鳥居があって、その奥に各社殿が東向きに並んでいる。つまり参道がクランクになっていて、全体として南面せずに東面しているのが変わっているのである。この付近(南山城地方)に勧請縄を祀る習慣は広く残っているが、ここのものは最大である(毎年正月に新調する)。

f:id:xnagy:20220220140704j:plain

南山城地域の村々ではどこでも信仰熱心で、各字に必ず檀家寺と氏神神社がある。神主はいないが毎年寄付(志納)で管理運営されている。

f:id:xnagy:20220220140722j:plain

二の鳥居横に「牛頭天王」(祇園神)の像が祀られている。これもこの地域全体で見られることで、主神が違っても必ずと言って良いぐらい像が祀られ、牛頭天王信仰の本質は失われていても、今でもとても大切にされている。

f:id:xnagy:20220220140736j:plain

本殿…幹線道路が広い境内の端に通ったので、その譲渡資金を使って本殿・拝殿・社務所、その他が新しくなった。そしてたくし上げられていた鈴紐も下ろされ、鈴も振れるようになった=鈴は元来穢れを祓うためのものだ。

f:id:xnagy:20220122140200j:plain