船着き場

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さて連絡船が去って、あたりを見渡すと昔ながらの形の百葉箱(中身は最新の装置)が建っていた。屋根にソーラーパネルがあり、おそらく風速計用の羽根で風力発電もして電気をまかなっているのだろう。本土との間の海峡は船の通り道らしく、ひっきりなしに往来がある。

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船便の数の割りに立派な待合室で、トイレも男女用はもちろん多目的トイレも備えている。そして緑電話も現役だ。

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島の港地区へ入る場所に観光地図のパネルがあった…唯一の観光案内(観光地図なので縮尺は誇張があり、居住地はずっと狭い)。島はこのようにナスビ型をしており、人が住んでいるのは左の浜地区と右の浦地区で、島の大部分は深い森につつまれている。以前は北端に板持集落があったが、現在は廃村になっているようである。浜地区は狭い海沿いの平地に立地して元は商店もあった。浦地区は海蝕崖の上の斜面に多くの家が建っていて、一時は伝建地区の指定候補にもなったぐらい古くからの島の町並みが残されていた。現在はその話も立ち消えとなったようだ(ほとんどが廃屋となり荒れてしまった)。