河原地区には寺がない代わり墓地にお堂が建っていて、なかに大きな地蔵菩薩が安置されている。大きな像は新しいものだが、足元の小さな二体の地蔵は古いものだ。
更に村中を上ると集落の中心付近が広くなっている。消防車庫や集会所がある。
そして角に旧加茂町指定の文化財「朱雀の井」がある。由来はこの道が恭仁京の朱雀大路だったとの言い伝えがあるのである。確かに真っ直ぐの道を北に上がれば恭仁京の南大門跡にぶつかるし、南に進めば木津川の川湊に近い場所だ。古代に遡らなくても近代まで延々と舟運が活躍した場所なのである。