さて六島に向けて連絡船は住吉港を出発♪ 船内の方が快適かも知れないが、船旅は何度来てもオープンデッキが好い…風と多少の水しぶきを受けるが、特に好天時は小型連絡船のロール・ピッチを楽しみ、３６０度全開の海の景色を楽しむのが好きである。乗客は以前よりは増えたものの、まったく混んではいない。少人数の島民と島外からは釣り客ばかりだ。「日本遺産」観光はまだまだだろう。
非常に深い笠岡湾、遠くに見えるのが最奥の住吉港、ここは右の本土と左の神島（コウノシマ）を結ぶ橋…今は埋立で神島は本土とつながっているが、昔はこの橋が唯一の陸路だった。この場所でも湾口ではない。この懐の深さが湾内の穏やかさを生み、江戸時代の北前船その他の回船の寄港地（或いは風待ち港）として栄えたのだろう。古い映画だが石坂浩二主演「獄門島」の最初のシーンには笠岡港に立ち並ぶ古い倉庫群が写されていた。
