大下駄

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仁王門の前には大きな下駄が置いてある。これが新品の頃初めてやってきて、これに座ったり上に立ったりしたことが懐かしく思い出される。時の経過でもう痛んでしまっているが、その分歴史が重なったようで趣が出ているようだ。

そして仁王門から境内を見上げる…この寺は深山の斜面に立地し、講堂や老人ホームや駐車場の層、仁王門や龍蔵宮(神社)の層、多宝塔や天竺釈迦如来大仏などの層、更に三重塔や本堂のある層と何段にも積み上がっていく。老人には上がるのがなかなか大変なので、奥に少し見えている簡易式の「手すりエレベーター」が設置されている。観光寺で生きていくためには必須の装置である。さて紅葉も始まっている、あと1ヶ月もすれば素晴らしい紅葉が寺域を包むことになる。春のサクラもすっかり定着し、ここに通る1本道が大渋滞をするようになった。初めて来たころは観光化を開始したばかりで、かなりの山奥で交通の便が悪く、またハイキングには距離がありすぎて参拝者は少なかった。隔世の感である…久しぶりの訪問だが大法要とも重なり、何度も来た範囲で最大の人出であった。さて上へ登っていこう。

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