SONY-α100

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今日は晴れて暑いので、撮影には出かけずに往年のα100SONY DT18-70mm/F3.5-5.6レンズの簡単テストをしてみた。詳細テストは友人から譲り受けたときにしているので性能は分かっている。2006年発売のコニカミノルタから事業を引き継いで初めての一眼レフモデルで、造りはチャチに見えるが機構は力の入ったカメラである。ボディ内手振れ補正が最初から付いていたのである。

α100(DSLR-A100)

私は同じ年ににOLYMPUS E-330/PENTAX K-10Dを導入して、別の道を歩んでいたが(SONYカメラを「どうせ家電メーカー」と評価していた=半分は間違い・半分は当たっていた)、SONYのその後を考えると本気度合いは高かったのだと見直す次第である。「間違い」の方の開発力は問題なし、「当たっていた」方のサービス体制の貧弱さはまだ解消されていない。

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18mmF5.6で順光撮影=AWB、夕方なので黄色いが、やや黄色すぎるようにも思われる。1020万画素CCDセンサーとレンズの組み合わせのピントは大丈夫だが、フルフレームカメラに比べると同じ絞りでのボケ味は硬くなる。フォーカス時はレンズがガシャガシャと賑やかだが、精度・速度は同時代のボディモーターのNikon D200などに負けてはいない。シャッター音も同様に大きな作動音で「まだまだこれから」という印象だ。

18mmF10での逆光…こちらもピントはしっかりしているが、ゴーストやフレアは出やすく、まともに太陽が入るような場面では要注意だ。しかし「今でも使える」のは驚異である。SONY最初の本格カメラとしてコストを抑えて性能を確保するために必然的に各部(レンズも含めて)の造りがチープになったのだろう。ここからSONYの快進撃は始まった=3=3=3

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正規バッテリーNP-FM55Hは入手困難となったが、サードパーティも含めてより新しい"NP-FM500H"に互換性があるため今のところ心配がない…古いカメラ用のバッテリーはいずれなくなる(売れなくなるためサードパーティも引く)運命であるために、使い続ける気持ちがあるのならば複数個在庫しておくのも必要だろう。今回ここで採りあげるきっかけも純正バッテリーの寿命が尽きて使用不可となって、調べてようやく互換バッテリーを入手、なんとかカメラを動かせたのである(互換の保証はない)。デジタルカメラの弱点のひとつはバッテリーだ。フジやオリ、ニコンキヤノンなどの元々のカメラメーカーが「弱い」と言われながらも同じ形式のバッテリーを長く使うのはメーカーとしての見識である。NEX-α7/6000系も長い間「弱いバッテリー」と批判を受けつつもFW50を使い続けたのも評価する。