Canon EF28-70mm/F3.5-4.5 II

f:id:xnagy:20200617194546j:plain

先日来入手してきたフィルムEOSの旧レンズ2本(2003年の

EF28-90mm F4-5.6 IIと1996年のEF28-80mm F3.5-5.6 IV USM )に次いでCanon EF28-70mm/F3.5-4.5 IIを購入した。これは1988年製で、EOS620が誕生した翌年の発売である。I型は1987年製、何が改良されたかは分からないがキットレンズではないため、たった1年でのマイナーチェンジには何かの理由があったはずである(長さがホンの少し変わったぐらいでほとんど同じ)。先の2本とは異なり、極初期のEFレンズとして力の入ったレンズである…今は普通のインナーズーム・インナーフォーカスレンズで仕上げも少し高級感がある。1985年のAFカメラ・T-80の手痛い敗北によほど懲りたのか、FDを放棄してまで、ここからCanon EOSの快進撃が始まった。

f:id:xnagy:20200617194624j:plain

EF28-70mm F3.5-4.5 II この頃のレンズには誇らしげにレンズ前面に"MADE IN JAPAN"の文字が大きく彫り込まれて(CANON ZOOMの向こう側)白ペイントで埋められている。私はタイ製でもベトナム製でも気にしないが、なぜか日本製以外は目立たなく鏡胴脇に小さく表示されている。

f:id:xnagy:20200617194728j:plain

35mmF5.6での近接撮影…全体的なテストでは28mm/絞り開放F3.5では中央は問題なくピントが来るが、ごく周辺は崩れている(流れは見られないため見苦しいとは言えない)。F5.6-8と絞るうちに崩れは減っていくがF11まで絞らないと周辺までピシっとはいかない(Canon EF24-85mmF3.5-4.5と同じ傾向)。50mm/70mmでは絞り開放から問題なく、絞ってもそれほど変化しない。これも合格点である。Nikonとは違って早くにEFマウントにしたおかげで30年前のレンズでも故障がない限り正常に写り撮れることが分かった。