昔からの伽藍の200mばかり下に山門と庫裏、寺務所や観音堂などがある。ここまで来るのが大変で、途中から軽の四駆でないと難しい山道となる…あとで絵を出すが道は急斜面にかろうじて造られ、左は壁、右は断崖で、もちろん地道でガードレールなどはない。車幅ギリギリの道幅で少しでも滑ってタイヤを落としたら一巻の終わりである。レッカー車は入れないし、ウィンチを運び込んで上げるしかないだろう。住職の車はジムニー、私の車はテリオスキッド、なんとか山門に辿り着ける=そんな訳で公式には駐車場は無しとされているが、山門前に３－４台置けるスペースはある…しかし普通乗用車では絶対来ないように注意しておく。そして車の停められる舗装路（路肩駐車）から歩くと寺まで１時間以上かかるだろう。
山門をくぐると少しばかり広くなって寺務所兼休憩所に着く。観光シーズン（と言っても大部分がハイカー）になるとここで簡単なお餅やぜんざいが出てくる（冷蔵庫に飲み物もある）。１０年ぐらい前に初めて来たときは甘酒をいただいた。お茶やインスタントコーヒーは無料で出されていた。一人暮らしの住職は「お供えのお菓子があるので、ついそれを食べてしまうので太ってしょうがない…」とのお話しをしていた。入山料300円も寺務所前の箱にポイっと入れるだけで、住職はそんなことに無頓着に庭仕事をしている。
