橋桁の島々へ

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旅の二日目は瀬戸大橋架橋の際に橋桁が建てられた三つの島を訪問した…どの島も1.5-2時間歩く徒歩強行軍=車は島民しか入れなく、与島PAに車を停めてバスによる移動となった。PAから歩いて入れるため与島(よしま)はこれで3回目となる…島の廃校となった小学校・幼稚園跡地に二宮金次郎像だけが立っている。この島の寂れ具合が一番大きかった…前回も指摘したように巨大リゾート施設が建って、一時はたいへんな盛況ぶりだったが、長続きはせず廃墟となっている。橋ができてかえって衰えた島の典型である。橋を通過する車と電車の24時間続く騒音は想像外の音量である。

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岡山側に最も近い櫃石島(ひついしじま)へ約2時間に1本の路線バスで到着。ちょうど王子神社の秋祭りが行われていた。この島はPAもなくバスでしか行けない…橋桁建設の条件として島民以外は車で入れない仕組みとなっていて、そのためか離島の雰囲気が多く残っている。漁業で成功しているようで若い人も多く、祭りは観光とは無縁の昔ながらのムラ祭りの雰囲気である。坂出八幡神社の管理となっていて、神職がここまで出張して神事を執り行っていた(地元の人や神職にも多くの話が聞けた)。橋桁が立ち、本土ともつながったが、その至便性だけを享受して伝統的な生業を続けることにより、結果として島の文化は守られている。もちろん橋の騒音は同じだ…。

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バスで与島に戻る際に岩黒島(いわぐろじま)へも立ち寄った。ここも櫃石島と同じく島民以外の車の乗り入れはできない施策となっている。櫃石島も同じだが漁業で生計を立てる人が多く、子供も多いため学校は新しい校舎で存続している。釣り客がバスで多く訪れるためか民宿も盛んである。今回は櫃石島・岩黒島に初めて訪れて多くの成果を得た(正直なところ与島と同じような状況を想像していた)。ブログで今回の旅の報告を続けるつもりだ。

エレベーターで行く島(岩黒島)

塩飽の最北、歴史の島 (櫃石島)