奥津島神社

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沖島で唯一の高台に建っている奥津島神社に急階段を登って上がる。狭い島のこと、それほど境内は広くはないが、式内社奥の院まである由緒ある神社である。現在は無住で、神事がある際には近江八幡から神職が訪れ、島に二軒ある寺の住職も手伝って神事をとりおこなう。

境内の端から集落を眺める…汀沿いに二列に建っているのが旧集落、大きな建物(漁具倉庫・加工場や漁協など)が建っている場所は埋め立て地で、以前はウミ(土地の人は琵琶湖をウミと呼びならわす)であった。このように埋め立て地を除いては山がウミに迫り、僅かな汀の平地に家々を建ててきた。古くは(1970年頃まで)石材の島で、船で石を大津や長浜に運んだ。もちろん当時も漁業は盛んで、石材が枯渇したあとは漁業専門、そして現在は船で10分以内で着く堀切港から近在の会社へ仕事に行くことも可能な便利さである。ただし若い人は次第に都会へ出ていって、ここでも高齢化は進んでいる。

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