葛城:船宿寺

船宿寺

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花の寺で地元(葛城=御所市)では有名な船宿寺に行った。特にツツジシャクナゲが丁寧に育てられているが、風の森峠にも近く寒いはずなのに京都の筆者の家の近辺よりツツジの季節が早く、すでに完全に散っていた(当方では終わりかけだがまだ咲いている)。もうひとつ「船路集落」の「船宿寺」というキーワードに興味をもったからでもある。寺縁起の磐船信仰のことは後世に付けられたことだろうが、おそらく古い時代、舟運か船材の供給地に関係があったものと思われる。その証拠は発見できなかった…また次回来て、今度は船路集落をじっくり見てみたい。ここは大和川水系吉野川(紀ノ川)水系の分水嶺でもあるので、両水系の舟運の中継点の船越のような場所=つまり船で来た荷を荷駄にして山越えをして反対側の舟運につないだ場所である可能性が高いのである。今は葛城山系を前に葛城盆地を見渡せる静かな場所である。

本堂に「花菩薩」の像が飾ってあり、花の寺としての覚悟が表されている…檀家離れの続く時代、観光的な色彩が濃くなっていくのもいたしかたないと思う。拝観料・駐車場は無料(本尊拝観のみ有料)で、この景色を堪能できるので来訪者も増えることだろう。

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EF-M 11-22mmF4-5.6のフィールドにおける実力を見ることも兼ねて、今回はワイドズームだけで撮影した。結果は風評どおり非常に良いことも分かった(ボディ設定も煮詰まってきた)。

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