笠岡諸島:高島

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今回は笠岡諸島への旅である。まず一番本土に近い高島へ(雨)4度目の渡海である。島民の夢をかけて民宿街を美しい南の浜辺に20軒ばかりで作った(集落は北岸)。島には歴史的遺物や遺構も多く、本土から連絡船で10分程度の距離のため意欲的な試みと思われたが、残念ながらほとんどの民宿は廃業となり、残った2軒のうち1軒も3月いっぱいで閉めるそうである。今は春先なので誰もいない浜辺だが、夏になっても多くの人が来るわけではない。港からひと山越えて歩くしかないのと(かなり不便)、本土に近すぎて日帰りで充分遊べることが原因か、そしてある程度の観光客が来ても民宿での働き手がない…瀬戸内の多くの島で一度は試みられた観光振興も成功しているのはごく一部である。しかし笠岡市ではこの諸島を日本遺産にしようとの計画がある(それは可能と思われる)。向こうの島は白石島で、多少観光的な成功を収めている。ともかく今回も多くの映像と聞き書きを得られて、毎度ながら離島の今後について考えさせられる2日間だった。離島振興を一般化するのは不可能で個別個別に考えていく必要性がある。

機材はNikon Z6+NIKKOR Z 24-70mmF4だけ...これでほぼ全部の写真が撮れることになった。暗いところに強い(ISO高感度特性の良さだけではなく、手振れ補正の強力さもある)ためにストロボも不必要だ。

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