与島へ

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天気予報が良くなくて心配したが(山陽道の兵庫・岡山県境付近では小雨も降っていた)瀬戸大橋あたりには曇り時々晴れという状況になった…瀬戸内はさすがに暖かかった。瀬戸大橋に与島PAがあり、路線バスや島民の車は島の中へ入れるが、一般の車は広大な駐車場に停めることになる(西に塩飽諸島がよく見える)。しかしPAの外れに島の集落とつながる歩道が目立たなく延びている(標識はない)。画面左がレストランや土産物店、画面右に秘密っぽい小径がある。島の集落とPAは隔離されているのだが、島には商店や食堂などがなく、小径を通ってPAに遊びや買い物に来るのである。決して観光客用ではない。

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目立たない道も元は遊歩道のように整備されていたらしいが、現在はまともに通行はできない。真上が瀬戸大橋である…電車の轟音が聞こえる。なぜ隔離的にしているのか不明だが、ひとつだけ分かっていることは島民と公団の約束事として、橋桁を置く代わり車やバスの島民専用のインターを設置し、逆によそ者が来ることを嫌った結果であることは分かっている。しかし離島だった頃から連絡船は来ており、民宿や商店も複数軒あったのである。離島に橋が架かったり埋立で本土とつながった後で「変な人達」が来て、ムラの人心に悪影響を与えた話はあちこちで聞いている…そのようなことで、少しいびつと思われる方法(なぜなら橋は税金で架けられ、島自体も個人の所有物ではないのである)で公団は橋桁を確保し、島民は橋でつながる利便性を得たのであろう。別の橋桁の島である櫃石島や岩黒島はPAもないため(連絡船は廃止となった)1日数本のバスでしか行くことはできない。