汎用スリットフード

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面白いレンズアクセサリーを見つけたので購入した。ワイドレンズ用のスリットフードである。Leicaコシナコニカ製品などの純正フード(合理的で品質良好)は全部持っている。しかし20年前の限定レンズのRICOH GR28mmF2.8Lやminolta G-ROKKOR28mmF3.5L(いずれも40.5mm口径)は当時新品で買い、純正フードもあるにはあるのだが、ラッパ型で大きく、コンパクトなレンズ本体をスポイルするような意匠であった。どちらも当時、最新の高級コンパクトカメラ(GRとTC-1)のレンズを高品位な鏡胴に納めてライカマウント化したもので、その写りも良く比較的逆光にも強かったためにフードなしでLeicaレンズと共にずっと使ってきた。デジタル時代になってM9等の例のマゼンタシフトなどもあり休眠していたが、それも新センサー&新ファームにより問題はなくなって使うつもりで色々とフードを探していた=フィルム時代よりデジタルでは僅かな光の揺らぎにも敏感に反応するのである。

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汎用フードはフィルター枠ねじ込み式製品が多く、フィルターをするとどうしても前に出っぱりケラれが生ずることになる。しかし今回導入品は薄く先広がりだけではなく、フードの内側にも40.5mmのネジが切ってあり、ここにフィルターをネジ込むとフードの全長も短くなり、ケラれもなく、デザインとしても材質(アルミ)としても気に入ったのである。結果として、1.遮光効果は僅かとしても無いよりはだいぶまし。 2.万が一の衝撃からレンズ本体を守るのも無いよりはましと言う程度。 3.スリットフードはファインダーの視界を妨げず、ラッパ型より良好。 4.そして筆者だけかも知れないがレンズが小型で一眼レフやミラーレスと異なり、知らぬ間に操作する指先が画像の端に写ってしまうことが防止できる。 5. フードキャップ(フィルターが前にあるため通常キャップも付けられる)とシリコンクロスが付いて税込み999円で37mm-72mmまで各サイズ揃っている...ただし多くのサイズは今のところ売り切れている。ここで書くと全部売れてしまうことだろう。 6.標準レンズ用もあり、これも同様の定格で値段は更に少し安い。 7.注意点としてはフィルターをしない場合は別としてフィルターはGRもGも普通サイズでは少し四隅がケラれる…薄型枠フィルターでは大丈夫だった。他のレンズはテストしていないので(前述のとおり純正品があるため不必要)あくまで自己責任で試用してみることである。