如来堂へ

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昨日、近所の神社に立ち寄った…新緑が眩しい。 向こうの森が神社の鎮守の森だ。

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そこから少し歩くと以前に採りあげた乱開発(今はそうは見えない)の現在を見た。1/3程度の家が建ち、入居も少しずつ進んでいる。右の擁壁の向こうに見える瓦屋根が旧村の家で、開発された場所は一面の竹林だった。

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下が2017.4.22の如来堂の景色、上が昨日である。如来堂から続く尾根に神社があり、さらにその山の頂上に荒神社がある。お堂を除き、聖なる森はすっかり壊されて30軒ばかりのミニ開発の家並みとなった。残念なことである。

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Nikon D700+NIKKOR 24-120mmF3.5-5.6D

 

「歩道」標識

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茶店を出て帰路を行くと、このような洒落た移動店舗(東京などではよく見かける)が出ていた。もちろん許可が必要だ。景観としてどうかと言う人も居るかも知れないが、こういうありようも良いことだろう。

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そしていつもどおり興福寺境内を抜けていく…密を避けるためか売店も外へ出ておみくじや土産物を売っている。南円堂前。

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そして坂を下りると元の東向商店街へ出る。ここでいつも撮る「歩道」の標識に去年はなかった落書きがしてあった。これは興福寺が出したもので、ここから先が境内という意味も含まれている…誰が書いたか知らないが、何十年も劣化しつつも立っていた標識に泥を塗られた気分である。私にとってはこのような看板も含めて文化財として見ているのである。

 

茶店

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若草山から松林の遊歩道を歩いて、奈良公園で一番繁華な場所である大仏殿前に着いた(若草山からここまではかなりの距離だ)…いつもは人が溢れている場所だが、自粛の時代で人数は1/3にも満たないだろう。毎回来るたびそう思うのだが、なぜか昼前後より夕刻近くの方が人が多い傾向がある。

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そして門前の人力車、これもやはり大幅に減っている。乗車客が減っているために、人力車そのものが少ない(日当になりにくいのだろう)。

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そして毎回入る古くからの茶店で最後の休憩…客は我々だけであった。今は珍しい例のガラス瓶入りのコークを飲んで(友人はやはりガラス瓶入りの三ツ矢サイダー)しばしの世間話のあと帰路につく。

 

若草山をあとに

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若草山前の商店街(茶店と土産物屋)の一角で…全体に寂れていて一部はシャッター通りになっている。ある老舗の土産物店(二階はたぶん宿)がシャッターを二枚だけ開けて、商売をするようなしていないような…鹿に餌をやっていた。

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となりの由緒のありそうな観光旅館、鹿のために今では珍しいトタン製のバケツに水を入れて門前に出していた。客が減っても鹿を大切にする風習は残っている。

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そしてふたたび奈良公園へ下りていく。このような昔のままの茶店が営業を続けている。いったん休止すると再度の許可は下りないため、赤字でも続けているのである。しかし昔に比べるとずいぶん減った。

 

若草山

若草山

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若草山の入山口に到着、さっそく若鹿のお出迎えである。冬毛からの生え替わりの時期らしく、なんとなく毛がくちゃくちゃの個体が多い。野生ではなく半野生で管理されているせいか、昔(50年ぐらい前)よりも全体に大人しくなっている。

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左が観光関係の店の建ち並ぶ旧道、昔はなかった遊歩道が整備されていて、右手の若草山に入る入らないは別にして多くの人はこちらを歩く。観光地ではあるがハイキング気分の人も多く、茶店の少し強引な客引きは嫌なのだろう。そここにベンチなどもあり、休むのには絶好の場所となっている。

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今回はまだシーズンではなく(草はまだ少ししか伸びていない)山には入らなかったが、柵の外から撮影してみた。かなりの急傾斜なのが分かるだろう。そう言えば子供の頃、遠足で来て、友達の落としたミカンが下まで転げ落ちた光景を思い出した。たぶん今頃は緑の絨毯となっているだろう。手入れされている中腹だけではなく、山のてっぺんまで登れる。そして奈良の全体が見渡せる。

 

新緑

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二月堂を下りて、南へ歩く。やはりこちらの階段の方が歩きやすい。

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【手向山八幡宮】

三月堂の前を過ぎると、手向山八幡宮へと通ずる。元は東大寺の総鎮守の神社で、八幡宮とあるので秦氏との関係も推察される。

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更に5分ばかり進むと若草山そばの土産物店や食事処の家並みにつながる…ここからすぐ横が若草山の登り口である。 新緑が美しい。

 

EF-RF Adapter

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RFレンズ1本とRPが常用セットとなっている最近だが、試しにEF-RFのレンズアダプターを使ってみる気になって(フルフレームEFレンズはフィルム時代のも含めて20数本持っている)純正品を買おうとしたら、品薄で簡単に買えないこととなった。そこで評価の良いJJC EF-RF Adapterを導入してみた(まだ本気ではなく)。価格は純正の半分以下の「ものは試し」の6,000円だ。精度は良くてボディ・レンズの両側ともカチンとセットできた。使用レンズは最も標準的なCanon EF24-105mmF4Lである。

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製品の説明どおり純正品と変わらぬ定格で、あらゆる機能が両側につながっている。上下共に絞り開放F4で(薄曇り)24mmと105mmでの画像である=レンズテストではないため切り出しはしていない。肝心のAFについては充分速くて確実であった(もちろんEF&6D・5D-IIIよりは遅い)。同じくEF-EF-Mの純正アダプターも持っているが、同じレンズで試してもそれより速い。

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三脚用の台も付いているが、小ネジ2本で簡単に外せる。三脚を使わない筆者にとっては便利だが、別の見方をすれば、この三脚架の強度には信頼が置けないこととなる。重い望遠レンズなどを使うときは、ここに三脚を取り付けない方が良さそうである(レンズ側に取り付けることだ)。あとは耐久性だけだろう。性能的には満足できるものであった=24-105mmで98%撮れるので、どうしても必要とはならなくて趣味的な範囲の使用となると思うが...。

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二月堂舞台-2

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参拝者や観光客に混じってハイカーも目立つようになってきた。と言っても大人数ではなく、どのグループも小人数である…これもコロナの影響か?

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舞台の右端まで行って、レンズも22mm(44mm画角)にして、御神木を外して撮影してみた。この方が絵柄としても落ち着くように思われる。

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「舞台」と私は言っているが、何か演じられるほどの広さではない。お水取りの時はここを大松明が走るのである。舞台はとても好い空気感だと思う。

 

二月堂舞台

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ようやく二月堂の舞台へ辿りついた。見晴らしも好く、清水寺の舞台と異なり満員になることもないし、ちょっとした椅子も用意されて、ノンビリ休憩しながら景色を楽しむこともできる。一番高い山が大阪との境の生駒山だ。

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舞台の袖から見た、筆者の登った道の反対側の階段。こちらの方が楽そうに見える。階段の向こうが三月堂である=建築史的にはこちらが重要。

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舞台から正面を眺めた。森の向こう、生駒山の方に見える三角屋根が大仏殿だ。眼前の大木が視界を遮り、少し不自然な景色だが小さな社の御神木らしく仕方がない。このように見ると、かなりの高さから見おろしているにも関わらず市街地の建物はほとんど見えず、森の中にポツポツと寺社の屋根が甍が見えているばかりで、奈良公園の施策は大当たりだと思う...40数年前にはこんなに森は茂ってはいなかった。

 

二月堂茶所

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階段を登りきると、左手に二月堂茶所がある。どうしても休みたくなる場所で、つい入ることになった。古い建物である。

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ひとことで言えば、無料休憩所兼土産物売り場である。中は広くて壁には色々な奉納物や展示物が掛かっている。普段はお茶を供しているのだが、今はコロナ禍で中止している。冬は薪ストーブが燃やされ、夏は開けはなった両扉から風が吹き抜ける。

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展示物では、お水取り(修二会)の松明が目を引いた…今年は無参拝者でTV独占中継となったようだ。1250年もの間絶えることなく続いている行事で、映像を見ていると、よく火事にならないものだと感心していた。

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