三井寺

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今日は天候不順の合間をぬって(予報は曇り一時雨、実際は晴れたり曇ったり)滋賀:三井寺に行った…知らなかったが「西国三十三所 観音巡礼」が日本遺産に登録されていた。奇しくも昨年より踏査を開始した「笠岡諸島」「西国三十三所」のふたつが、特に意図した訳ではなく日本遺産への旅となった。

雨を予想してカメラはCanon EOS Kiss M+EF-M 15-45mmF3.5-6.3を持っていった=傘を差してのFFカメラは難しく、これなら可能なのである。噂に出ているFFミラーレス"Canon EOS Kiss R"が出されたら(勝手に命名している)ぜひ欲しいと思わせる軽さと機能の両立が感じられる。ボディ・レンズの重要部品以外の全部をプラスチックで造って欲しいと思っている。

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三井寺について

 

黄桜酒造

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黄桜の資料館はかなり充実していて、ジオラマや酒造の道具などを使って酒造の歴史や原理を詳しく紹介していた。

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人出はこの界隈で最も多く、資料館だけではなく、敷地内に直営のレストラン・オープンカフェ(当然お酒も置いている)や土産店舗があり、特にレストランは安くておいしかった。

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そしてどうした訳か「カッパミュージアム」が併設されていた…由来はよく分からなかったが観光に貢献しているのは間違いない。 それにしてもFUJIFILM-X70は暗い目の場所で実力を発揮して非常に良い絵を造る…このレンズをどうしてハイブリッドファインダーのX100系のレンズにしないのか不思議である=X70の唯一の欠点は外付けも含めてEVFがないために構図がキチンと取れないことだ。

 

淀川への水運

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 月桂冠の酒蔵の裏は運河となっており、昔は酒米や酒樽をここから船に積み降ろして、淀川水運に頼って京都や大阪に運んだのである。現在は河川敷は散歩道に整備され、運河は観光水運の出発点として遠く枚方や北浜へ繋がっている(冬はさすがに動いていない)。

そして運河を少し歩いて道へ上がると「黄桜」の建家に着く…ここは見た中では一番観光や文化紹介に熱心で、観光バスの駐車場、資料館や直営レストランまで内部にある。食事はここで摂ったが、いわゆる観光地価格ではなく安くておいしい。

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笠岡住吉港

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笠岡市街のすぐ近くに(つまり笠岡湾の最奥)住吉港があり、海運華やかなりし頃の雰囲気が少しは残っている。年々景色は寂れてはいるが今回の「日本遺産」への登録により、これから再開発も進むであろう(市も本腰を入れつつある)。

現代的になった連絡船待合所(フェリーの発着場は別にあり、ここからからはかなり離れていて不合理である)の建家の奥に各離島の小中学校への給食の箱が置いてあった。これに入れて午前の連絡船で運搬し、午後の便で帰ってくるのであろう(この日は土曜なのでここにある)。

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また笠岡諸島へ

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土日で、昨年11月に続いて笠岡諸島に就く…今回は六島と白石島だ(前回は六島と北木島)。離島の生活と観光適地についての取材だが、HPではあくまで離島エッセイとして扱う。今帰宅したので、まずは1枚だけ…六島はスイセン灯台を観光資源としてきたため、スイセン開花のシーズンに再訪したのである。本当は2/1が島の定める「水仙の日」だが、シゴトの都合で早まった(しかし暖冬なので咲いていると確信していた=現在6分咲きと大当たり)。写真はスイセンの咲く丘に建つ灯台前の広場から燧灘を見たところで、180度以上全開だ…右にしまなみ海道の島々、左に伊吹島、更に四国山地の峰々が望まれる。ひどく不便な島だが数名のスイセン目当ての観光客が訪れていた。続きは明日以降。

六島灯台

機材は二日間これだけである。一応α7R+SONY-FE28mmF2も保険代わりに車に積んだが必要なかった(持ち歩いたのはα7R-II+TAMRON 17-28mmF2.8/Diだけ)。Zeiss Vario-tessar FE16-35mmF4も持ってはいるが、島では局面が狭いのでワイドズーム(特に20-28mm画角)でAFが速くて絞らなくても性能の良い(そして歩くので小型軽量=今回は小型軽量なTAMRON)ボディ・レンズが欲しいのである。欲を言えば同じ定格で20-35mmF2.8なんてのが使いやすいだろう=16や17mmではパースが付きすぎて使いにくいのである。jpeg/エクストラファインで32GBカード1枚で約1000カット、今回は二日間(撮影時間は合わせて8時間)で約1600カット撮影した。バッテリーFW50は6個分消費した。今度はZeiss Vario-tessar FE16-35mmF4(+α7R-II)で撮ってみて比べたい。テストと実際の撮影では結果が違うケースも多々あるためだ。

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月桂冠酒蔵オフィス

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高浜小学校の校門脇に面白い看板があった「京都市学校用務研究会」…噺家のような人がモチーフになっているが、さて何をするのだろう? 写真家はとりあえず何でも見て記録する。 更に歩くとひときわ立派な「月桂冠」の本社ビルがあり、その近所に工場が建っていて、ここには酒蔵オフィスがある。何か秘密めいた雰囲気である(実際、門外不出の技術情報があるのだろう)。伏見の酒造産地として観光にも力を入れていて、建物や町並みを保全するだけでなく、直営の小売店舗やレストラン・日本酒バーなども酒蔵をリフォームして営業をしている。

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右の建物も元の酒蔵の一部を土産物店にしている。そしてこのようなイベントもしばしば開催しているのである。

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両替商跡

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自動車や人の通行の多い大通りを避けて小路を行く…農家の持ち込んだ京野菜(安い!)の露店が休日のビルのシャッター前に出ていた。伏見の清酒酒粕(こういうのは地元でないと手に入らない)も置いてある。どうしたものか店主はどこかに行って居なかった。

城下町らしく「魚町・塩屋町・瀬戸物町」などの町名が今も残っている…ここは両替商跡地の碑が立っていた…町を歩くと、そこいら中に碑があることに気づく=逆に碑しかないとも分かる。空襲はなかった代わり、明治維新の戦乱で焼けたり打ち壊された商家が多いのであろう。後ろの蔵は立派だが新しく建てられたもので、町並み保全と云うよりこれも修景のひとつである。

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踏切の町

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ここでは町の中に複数の鉄道が敷設されている。明治期、だいたいが町の外れに敷設され、駅も町はずれにあったものだが…蛇足になるが私の故郷でも町はずれに駅はあり(今は過疎地ながら駅中心に変わっている)その理由が「疫病が都会から来るから」「流れ者や悪徳商人が来るから」...戦後までそのような言説が語られていた(駅のできる明治期には反対運動もあったらしい)…ここでは町中に敷設されたため、やたらと踏切が目立つ(道の方が古い)。近鉄は高架となったが京阪・JRは昔のままで街区ごとに踏切があり、キンコンカンコン♪と賑やかである。ところが開かずの踏切とはならない。たくさんあるので、どうやら地元の車は分散するようだ。上の写真は老舗のかるた屋さん…とても有名らしい。下は古い町並みに京阪の新型ビスタカーが走り去るところ。今回は付近の1/2程度しか歩いていないので、遠からずまた来ようと思っている。更にお城方向へ行くにはもう1日必要だ。

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大手筋商店街

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伏見桃山、大手筋商店街…昔ながらの商店街は多くが寂れてきているが、ここは今も大いに繁栄している=土日の観光客相手だけではなく、多くの住民が利用しているのだろう。向こうは京阪電車の踏切、その上に高架の近鉄が走っている(ここからは見えないがJRも走っている)、そしてまっすぐ歩くと伏見桃山城の大手門につきあたる。昔からここは酒造で有名だが、それとは別にしても淀川水運の起点でもあり、京都~奈良の街道も直交していて、近世の伏見桃山は繁栄の極みだったのだ。

近鉄高架下の行列のできるラーメン店、am11(暖簾が出たところ)まだ本当には開店していないが、もう数人の行列ができていた。

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FUJIFILM-X70は扱いにくいカメラだが、実際に撮影画像を見ると素晴らしい絵を創っている...どうも主義に反するがモニターでの撮影を試みてみよう。RICOH GR・Nikon COOLPIX Aなども同様に…(^_^;)