長谷寺ふたたび

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前回(平成31年4月28日)に続き詣る...前回は連休中ということもあり、満足に写真が撮れなかったため、今日また訪問した。平日ということもあり参拝者はぐっと少なかったが、それでも高齢者を中心にいつもよりは随分人出は多かった。仁王門に「令和元年」の看板が掛けられていた。

前回本堂前に置かれていた遅咲きのボタンの花も咲いていて雰囲気はぐっと華やかである。境内のボタンはこの12日間の間にあらかた散っていて、遅咲きの品種の花だけが残っていた。しかし新緑はますます美しく輝いていた。ともかく暑くて、そろそろ筆者のシーズンも終わりに近い…あとは秋まで待つことになる。

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前回はフルサイズα7R-IIとZeiss Vario-tessar FE24-70mmF4、その重さで、手首や人差し指が痛くなったので(なにしろ手持ちで1000カット/3h)、今回は何もかもが軽~いCanon EOS Kiss M+EF-M 15-45mmF3.5-6.3で来た...やはり今回もたくさん歩いてたくさん撮ったのでこれで正解、島歩きだけでなく徒歩ではAPS-Cカメラが良さそうである。ダイナミックレンジは狭いが(ダイナミックレンジオプティマイザーは不自然な写りとなることも多いので使わない)、露出補正に気を遣えば何も問題なく「楽」「簡単」に写せる。歩く時だけではなく集中力の欠けた時(暑気・空腹・疲労 etc...)にもいいだろう。

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閑話休題

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連休明けの息の抜けた時に、某カメラ店で古い在庫の放出があり(まず定価の半額程度)革のストラップを2本買ってみた…筆者は最近の幅広ストラップを好まないので、古いフィルムカメラに付いていたストラップを利用したり、カメラ店のジャンクコーナーなどで昔のストラップを求めたりしてきたのである。ナイロン製でも良くて革製品にこだわっているのではない(Canon Tシリーズのナイロンの純正品が一番の好み)。とりあえずα6300に1本は交換した=オリジナルはカメラのコンパクトさに似合わないボリュームのものだ。

もう1本は更に細く、重いカメラは取り付けられないし(首にくい込む)革の先端部がリベットで固定されているためカメラに取り付ける環も制約がある...少し考えよう。明日は撮影だ。

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金胎寺 4

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山道は鬱蒼とした檜林に囲まれて、狭いだけではなく、かなりの勾配である。ところどころに蜂蜜を採るための養蜂用の巣箱が置いてあり、寺の収入源になっているのではないかと思われる。住職がと言うのではなく養蜂家に場所を貸しているのだろう。ミツバチはいじめない限り刺さないのでブンブンうなっていても怖くはない。

山道を歩くこと7-8分で山頂、ここに重文の宝篋印塔があり、北方の木の間越しに琵琶湖や比叡の山並みが見える。現在は木々が伸びてほんの少ししか見えないが以前に来たときはハッキリと見えた。

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金胎寺 3

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多宝塔。かなり広いのと引きがないので全体を撮影することはできない。旧本堂の西に多宝塔が建っている…塔の左に狭い隙間があるが、ここからが本格的な山道となり宝篋印塔(山頂)へ行くことができる。左の小径から上がってきた。

そして東側を見ると鐘突堂(一応梵鐘はあるが、これが最も崩壊が激しく鐘を撞くことはできない)と役行者堂がある。これ以外に2-3の小さなお堂や社がある。

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金胎寺 2

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車を降りて森の中を歩いて(かなりの登り)ようやく旧本堂のある場所に出た。再建の準備なのだろうが道はバラスが撒いてあり、自動車は無理としても小型の重機なら行けるように整備がなされていた。見えた旧本堂は瓦が全部飛び扉や床が壊れて、かろうじて雨漏り防止のためにトタンで屋根だけ覆われている。

同じ場所に多宝塔があり、こちらは重文指定を受けているためか多少の予算がついているのだろう、痛みはやや少ない…新緑が美しく、秋の紅葉も良さそうだ。ここは9/2に開扉されて中が公開されるそうだ。

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鷲峰山:金胎寺

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今日は昼から近隣で一番高い山(鷲峰山)山頂付近にある金胎寺へ=3=3=3 犬打峠からの参道も途中から長い地道の林道になり、最後は4駆も入れない山道となる。下に小さく見えているのが筆者の小型四駆だ(普通の乗用車ではここまで辿り着けない可能性あり)。そして車の先にここからは見えないが山門があり本堂や庫裏がある。ここからかなり登った所に多宝塔や行者堂、鐘突堂その他の伽藍がある。更に山頂付近の宝篋印塔からは遠く比叡の山並みや琵琶湖が見える...現在は残念ながら周囲の木々が伸びてほんの少ししか見えない=以前に来たときはハッキリ見えていた。

重文:多宝塔...しかし境内の建物の多くは資金難からか荒れている。ここはそれでも住職が住んでいて、参拝者の多い時は簡単な料理も出される...仕出屋が入れないため厨房で住職が調理する。山また山を越えて来るため、まったく店や自販機は近くになく、寺が茶店も営業している(値段は志納)。あまりにも不便なため、連休中の今日でも2時間あまり居たが、4名しか参拝者(うち2名はハイカー)を見かけなかった...標高が高いせいか多宝塔前の桜はまだ咲いていた。

Canon EOS Kiss M+EF-M 15-45mmF3.5-6.3...まずまずの写りだ。やはりダイナミックレンジはやや狭い。今回の実地撮影で、このレンズは逆光に強いことも判明した...それでフードはせっかく買ったが、全体の大きさが大きくなることとストロボ光が15-18mmでケラれるために取り付けないことにした(フード無しなら大丈夫)。

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鷲峰山・金胎寺 | 和束町

 

不忍池

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弁天堂から不忍池を一周した...ここには必ず何人か野生の鳥に餌をやっている人を見かける。ベンチもありノンビリとできる場所も多いし、都もおおめに見ているようである。来ている鳥は京都ではミヤコドリと呼ばれているユリカモメである(越冬のため淡水域によくやってくる)。 ユリカモメ

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池の周りの桜はほとんど散っていたが何本かの八重桜はちょうど良いぐらいに咲いていた。もう夕方で歩く人も少ない寒い日である。

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そして最後に東京に(写真ワークショップ)来始めた8年前にここで出会い、その後も年に1回ぐらい会う辻音楽師のパーカッショニストに再会した。偶然の出会いだったが、何度も会ううちにすっかり友達となった。府中あたりから自転車に荷物を全部載せて乗って来るらしい。いつも晩ご飯代ぐらいは置くようにしている。これで上野の撮り歩きはお終い。

 

宇賀神

「令和元年」の初めは宇賀神

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弁天堂に着く...数年前に奉納された人頭蛇身の宇賀神が階段の前にデンと鎮座している。ここも夕方にも関わらず大盛況であった。

弁天堂脇の休憩所...いつもここで大休止をとりながら、不忍池の日没を楽しんでいる。30分ぐらい座っているため人達の往来も楽しみである...今回は隣にハンガリー人の親子が休み、年度初めの季節ゆえ企業の新入社員がグループでやってきた。地方出身らしく上野公園の散策を楽しんでいるようだ。 どうもα7R-IIよりα7-IIの方が階調性が良さそうに思われる。

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琵琶湖:竹生島宝厳寺の弁天さんの頭に鳥居を頂いて乗っている宇賀神...弁財天と関係が深いと言われている。ただし弁財天そのものも航海神になったり遊芸神になったりと分からない神様だ。それはともかく筆者は宇賀神にたいへん世話になったと思っている...

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上野大仏

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寛永寺の出先境内が上野公園にあり、上野大仏が安置されている...今では顔だけだが、元は釈迦如来座像があった。現在は合格祈願の聖地である。

上野大仏

そして坂を下り弁天堂へ向かう...さすがに行楽の季節、人出も多いが普段より露天数も3倍ぐらいの盛況ぶりである。

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法起院

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西国番外札所 長谷寺開山堂 法起院

長谷寺参道にある小さなお寺、法起院...西国三十三所番外寺で由緒正しい。小さな藤棚が気持ちの良い木陰を作っていた。参道にはここ以外にも小さな神社や祭りの御旅所が見られる...聖なる場所の初瀬である。

長谷寺本堂前の舞台で、あまりに人が多いため上を向くと幔幕がそよ風にはためいていた。そして名物・長谷寺行灯、五重塔だけで撮影した...画面の下は人で溢れている。今回はあまりの混雑のためユックリと見られなかったので、もう一度連休明けにでも立ち寄るつもりである。

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α7R-IIはサイレントモード(電子シャッター時)の際は連写できない...α6300やNikon Z6は可能である。