SIGMA 12-24mmF4.5-5.6 DG/1st

昨夜にやって来たレンズを、晴れた今日の朝に簡単テストしてみた。

12mmでは周辺光量落ちが大きく(周辺のボケも...)F8で画質ともどもようやく収まる。しかし甘めながらこの手のレンズとしてはF5.6以上なら許せる範囲だろう。カメラを少しでも下に向けると靴が写る。パースの問題もありカメラはなるべく水平を保ちたい。 下は切り出し...これで充分である。

24mm側は絞り開放のF5.6で充分の画質が得られる。やや暖色傾向の色味と思われる(ボディ設定ではない)。 下は切り出し...これも合格の範囲で、F8~11にすれば更に画質は上がる。総じてF8で撮ると良いと思われた。ついにII型との差は色味ぐらいと(AWB調整で補正の範囲内)なる。

近接F8...12mmだとモノは遠くなる。かなり踏み込んで使いたい。 下は切り出しだが、遠距離以上にスナップ距離に強いのが分かる。私の現場では使える距離感とも言える。

風評では逆光に弱いとされているが、それも問題は小さいと思われる。南中まじかのam11の太陽を真ん中に入れてもこの程度のフレアで済んでいる。 これから実地に使ってみて詳しく知りたい。とにかく「型落ちデッド品」である...。

 

久御山町へ

今日は久御山町の中央公民館へ。桂川宇治川・木津川の三河川合流のために以前は巨椋池と広大な湿地があった場所だ...干拓がなされ広い農地ができた。そこが今は何本もの高速道路(京滋バイパス/第二京阪/京奈和道/新名神)の合流点となっている。もちろんインターもあり、工場や倉庫もたくさんある。

公民館に行って驚いたのはその大きさで役場やシルバー人材センターや公民館などが幾棟も建ち、我が町の役場の何倍もあった。高速道路のせいで、我が町と同様どことも合併しない豊かな町なのである。

敷地の隅に京滋バイパスのトンネル貫通石が置かれていた。文化財の見学に来たのだが、大工事中なのと土曜で臨時職員しか居なかったため要領を得ず、平日に文化財係を通して話を勧めたほうがよいと判断、早々に帰宅する。

敷地は広大で、この塀の向こうに更に別の施設を建造するらしい。 AF Nikkor 24-50mmF3.3-4.5D文句なく優秀レンズで、最近はこれをD750に着けっぱなしで撮影している。文化財撮影は歩かなくてよいためもっぱら一眼レフである。

 

フジの花

久しぶりのアップ=3=3=3  今日朝玄関前に出ると紫の花が咲いていた...7~8年前に讃岐の海岸寺の境内で拾った藤の種を埋めていたのを思い出す。それが芽を吹き、だんだん成長してついに今年開花するまでになったのである。別の蔦に紛れて今まで生えているのさえ知らなかった...まだ五分咲きだがこれから毎年楽しめるようになった。

 

沖島へ

毎年恒例の沖島サクラを求めて行ってきた...予想通り満開で、久しぶりに最高のタイミングであった。隠れた穴場の情報は広がって見物客は年々増えている。それでも10-20名程度で気楽に楽しめる。写真は島の標準木「ヤエモンサクラ」で今が満開である。あと数日は島全体が桜花に包まれる。ベンチに座っていても桜の香りが感じられる。

 

浄瑠璃寺へ

花を求めて1ヶ月ぶりに浄瑠璃寺を訪ねた。ここではサクラは多くないが春の庭園を眺めたかった。門前のソメイヨシノは満開で散りもしていない最高の時期だと思われる。参拝客は例年と比べても多くない。

参道の横の庭園に入ってみる...モクレンの大木が真っ盛りである。普段は地味な場所だが、春には様々の花が咲く。

庭の一角に日本式のサウナ小屋が展示されていた(もう朽ちかけている)。これと同じものを滋賀の博物館で見かけた。

境内に入ると1本だけ低いサクラ(葉が同時に出ているのでソメイヨシノではない)が咲いていたので本堂を背景に撮る。

本堂前まで来ると、また寺の猫が国宝の建物を徘徊していた。半飼育の野良猫は最低でも5〜6匹いる。

塔の前から本堂を見る。参拝者はやはり極端に少なく普段の日曜より少ないぐらいだ...皆サクラの名所に行ったのか ?

池畔に降りて塔を見上げる。まだまだ木々は眠りから覚めていないようだ。

灯籠も重文指定で、池の向こうと対になっている。どこでも同じだが、この灯籠も部位によって時代差が見られる。なにしろ千年単位の文化財で、つどの修復を重ねてきたのだろう。

門前のソメイヨシノもほぼ満開で散り始めていない。 今回は一眼レフとズームで出仕したが、やはり重くてミラーレス機かLeicaにしたほうがフィールドワークでは良いと思った(もう70歳を超えたのだから...)。

 

Nikon D750でサクラ見物

今日は用事で出かけたついでに神社に寄ってみた...やはりシダレザクラは満開となっていた。同時に境内には照葉樹の落ち葉があふれていた。落葉樹は晩秋に、照葉樹は春に葉を落とすのである。曇り時々晴れ、Nikon D750+AF Nikkor 24-85mmF3.5-4.5Gでの撮影である。

満開の名物シダレザクラ(曇っていたのでシンクロさせた)。

豊かな開花と見せたのは撮り方で、実際は例年より花の数は多くないし、樹全体にも元気がない。また来年の楽しみとしよう。

 

elmar 35mmF3.5でサクラ見物

今日は良い天気だったので毎年行ってサクラを撮影する近所の神社へ...少し試したが最近の鋭いピントのレンズよりオールドファッションのレンズの方が雰囲気が出ると思われる。解像性能だけならM10になるが、古いレンズの「アラ」が出てしまう。M9にはelmar 35mmF3.5やsummaron 35mmF3.5あたりが良さそうである。私が2010年に買ったM9ガンメタリックより更にその傾向が分かるボディだ=センサー交換後のM9は個体差が出ると記しておこう。

早咲ツツジは盛りを過ぎた。今年は全体に(花だらけのウチの庭で観察)咲くのが遅く、散るのも早いように思われる。

そして神社名物のシダレザクラ、八分咲きといったところだが、花の量がやや少ない。花芽のついていない枝も多く見られた。それでも華やかである。夕刻なので晴れていても陰ってしまった。

上の切り出し...良い味が出ている。怖いようなピントはM10/10Rに任せてオールドファッションレンズは第一世代のM9/MEで行くことにする。

 

VILTROX AF20mmF2.8Zで...

ようやく天気も回復、Nikon Zf+VILTROX AF20mmF2.8Zのテストである。この距離の場合、絞り開放F2.8では中央部は良いとしても周辺部が甘く、最低F4にしないと全面にピントは来ない、更にF5.6~8ならまったく問題はない。F8より絞っても画質は上がらない...推奨はF5.6-F8としておこう。

上の切り出し...20mmㇾンズとしてはこれ以上望むべくもない。ジャンルは異なるがAF Nikkor 20mmF2.8Dより良い。

逆光で...F8/2m。この位置でまともに太陽を入れてもこの程度で、普通の逆光撮影なら神経を使う必要はない。

少し陽が陰っての1m/F5.6撮影(ツタの葉は枯れてしまった)。歪曲収差もほとんど見られず、描写は生々しい。

上の切り出し...中遠距離に比べると甘さがあるが質感の描写は良好だ。

余勢を駆って夕刻の近所巡りに出た。神社の早咲きツツジは数日でほぼ満開となった。

そしてムラに下りた。廃屋脇の小径に入る。

そして村はずれの「交差点」に至る。どこへ行くにしてもここを通ることになる。下の24mm/26mm画角とはまた違ったパースである。まっすぐ行けば畑なので、小屋の左の道へいく。

また家が立ち並び生活感が出てくる。旧村部は上下水道は完備したが、都市ガスは新興宅地を除き通っていない。今もLPガスである。

公民館へ到達し、今回は上の土手道ではなく下の道を行った。下に載せた灯籠を反対から見た。このように土手であり、児童公園等は溜池を埋め立てたものと云えるだろう。左のこんもりした山に見えているのは廃屋が放置され、庭に植わった木々が繁茂したものである。

この道を左へ曲がると、いきなり先日来遠くから見ていた寺のような施設に到達した。細長い建物に更に細長い敷地である。幟が立っているのでそれと分かるが、これは明日法要があるためで、ふだんは立ってはいない。山門はなく寺号も道からは見えず、変わった建て方の庫裏ばかりが見えるのみである。敷地に入ると「なにか御用ですか」である。地元民であり参拝をしたい旨を伝えると「ここは祈祷寺で観光とは一切関係ありません」とのことである。

それでも気にせず(私は民俗写真家)境内に入る。どうやらこの石組の前で祈祷をするようだ。不動明王が本尊ということだが、その像は左にあり、仙人か導師のような像が中心となっている。背後が先日歩いた段丘上の田畑。

また境内には見慣れない銅像も立っている。誰だろう(説明板などは無い)。

そして細長い境内の奥には神坐があり、新しい神殿に多くの神が祀られていた。

また不思議なものが片隅に見えた。石板が意味ありげに4枚、道具で開けたような穴が4個...夕暮れとなってきて帰ることにした。

先日田圃から見たこの寺...右に大きな関電の鉄塔が建ち、境内の土地が売れて、庵のような寺が新しく建ったように思われる。

帰り道で...小さな敷地に水神様がユキヤナギに囲まれて鎮座していた。木津川流域(特に低い場所)には洪水への畏怖と川のもたらす恵みが交錯しているように思われる。以前筆者は新潟の越後荒川の流域調査をしたことがあるが、川には水だけではなく、洪水には上流からの肥し気たっぷりの土が流されてき、漁業や水運の利もあったのである。木津川の流域では明治の頃、お茶の栽培と水運で旧山城町の上狛地区(今もお茶の産地)地先の川湊は「東の神戸」と呼ばれるほど、盛んな時代があったのである。当時はお茶と生糸が輸出の主だった。

さて来た道を帰る...このように一帯は水に恵まれている。水路が張り巡らされ、溜池に流れ込み、そこから田圃に水が回される。

上の廃屋を裏から見た。表は時に帰ってきて手入れがなされているが、積んだ石垣が崖となって危険なため裏までは手が回らない。ではまた今度=3=3=3

これで使えることが分かった。ポイントはF5.6-8、軽くて速いのが良い。

 

今日もムラ歩き

きのうは荒天で外へ出られなかったが、今日は比較的好天だったので、またムラ歩きだ。今日はLeica M9・summaron 35mmF3.5の難しい組み合わせだ。まずは稲植神社へ...早咲きツツジがようやく咲いてきた。あと数日で満開になるだろう。

前回と同様の大絵馬を撮る...画角も味も異なる、しかし最新レンズにも劣らない1950年製Leitzレンズである。今回はすべてF5.6半で撮影した(F5.6に最低しないとピントが満足にならない)。

神社の日当たりの良い場所のアセビは満開だ。横のツバキもちらほら咲き出している。

鳥居から駐車場を見る。やはりダイナミックレンジの狭さはいかんともし難い。停まっているのが私のFIAT500/Twinairだ。

Nikonで撮った竹を撮る。これも味の違いを見ている。74年前のレンズとは思えない解像である。遠距離では現代レンズに負けるが中近距離(スナップ距離でもある)では同等の絵を造る。

まっすぐ集落の道を下って大溜池の畔まで来た。「進入禁止」の看板も植栽に呑み込まれている。

そしてやはり村外れの塚へ...夕方の斜光線が良い。今日は4時から5時半まで歩いた。

そして畑へ向かう。正面の小屋に寄ってみよう。

この田園地帯唯一の休憩小屋、夏などこのような施設があると百姓仕事も楽である。他の畑ではちょっとした木陰で休むぐらいだ。

傍に元気なネギが植わっていた...これは自家消費用だろう。

段丘と菜の花...先日話をしたオジサンの畑だ。向こうには自然のままの林が残されている。

村中に戻り、公民館のベンチで小休止。大きな児童公園も含めて広い敷地だ(たぶん溜池を埋め立てた敷地)。

敷地を回ると土手のようになっており、やはり溜池のようだ...年代は分からないが「記念樹 植田納税組合」(おそらく終戦直後シャープ勧告の出た後だろう)と彫ってあり、サクラの大木が育っている。ここも4月にはぜひ来ないといけない。毎年周辺の桜見物をしている。

また畑に戻る...いつも眺めている建物がある。寺のようでもあり、それにしては細長い変わった建て方でもあるし...しかし道が無い。

思い切って畦道を歩くことにした。これから畑の季節、化学肥料の袋が置いてあった。向こうは迫りくる開発の現場である。

畦道を歩くと、丁寧に育てられた色々な作物に遭遇する。私は田舎の子だったのでたいていの作物は分かる。

畔の段丘上から見ると、どうやら神社らしいが下りる道が無く詳しいことは分からない...次回、別の道から行ってみよう。

天気が怪しくなってきたので帰宅することにした。新興住宅と竹藪の間を通り抜けると神社に出る。故障した脚のリハビリを兼ねてのムラ歩きだが、慣れてくるとなかなか楽しい。